第11章 NBA
「青峰…てめぇ…」
「大ちゃん…」
「青峰さん…」
やばい…いちご全部たべちゃった…
しかもそれをみんな青峰くんが食べたと思ってるのか、大我が青筋立てて怒ってるー!!
「ち、ち、違うの!!」
「どーみても青峰だろ」
「絶対大ちゃんでしょ」
「みさきじゃないでしょ」
むしろ青峰くんは1個も食べてない。
全部あたしが食べた。
「ほんとにあたしなの!青峰くんは1個も食べてないの!!」
「「「は??」」」
「だからね、いちご全部たべちゃったのはあたしなの!!」
「…」
「青峰、お前ちょっと来い」
「ねぇ…ちゃんと言わないと、青峰くんのせいになっちゃう」
「別にいいぜ。俺たち共犯だろ?」
「ふざけんな!どっからどう見てもお前の単独犯だろ!」
どっちかと言えばあたしの単独犯だよ。
「大我っ!!あたしが食べたんだってば!!!」
「…もうお前は黙ってろ」
「チッ…しょーがねぇな。大人しく怒られてやるか」
「しょーがねーのはてめぇだ!この馬鹿野郎!」
勘違いなのにカンカンの大我と半笑いの青峰くんがキッチンから出て行って、静かになったと思ったら今度はさつきと美緒があのニタニタ顔でこっちを見てくる。
「みさき、青峰さんと二人でコソコソ何やってたの?」
「いちご食べてただけでコソコソなんてしてないもん」
「あーんって??」
「なっ!!見てたの?!」
「だって二人とも全然キッチンから戻ってこないんだもん」
「だったら見てないで声かけてよね!」
「だって小さいみさきが大ちゃんの周りぴょんぴょんしてるの可愛かったんだもん」
「「ねー!」」
「そうやってみんなであたしが小さいのバカにするんだ…もういちご食べたこと謝らないから…」
「バカにしてないの。みさきはこれでいいの。小柄で貧乳なところが最高じゃん」
「ひどい!!!貧乳とか言ってあたしが今1番気にしてるのに!!それにこの間測ったらちょっと大きくなってたから貧乳じゃないもん」
「みさきは色も形も綺麗なんだから小さくていいでしょ。それに触り心地最高だもん」
「な…な…な…なんで触ったの!?いつ!?」
思わず手を胸の前で組んでガードすると少しだけ寄せられたあたしの貧乳をさつきがつつく。
「寝てるとき。…てかみさき…これ、キスマーク??」