• テキストサイズ

最愛 【黒子のバスケ】

第1章 視線の先



披露宴会場を出てエントランスに入ると、ソファに腰掛けて外を眺めてるみさきが目に入った。
ちょうど陽の光が差し込んでいて綺麗だったけど、ずっと眺めてる訳にもいかなくて名前を呼ぶと、パッと振り返ってにっこり笑って俺を呼んだ。



久しぶりに会うみさきは前に会った時よりずっと綺麗だった。

みさきに気持ちを伝えられないもどかしさもある。
でもそれ以上に恋愛を意図的に避けてるアイツに俺の気持が知られたら幼なじみでいることすらかなわなくなりそうでビビっているというのが本音だ。

そんなことを悶々と考えながら、みさきを連れてガーデンに行くと、早速桃井に捕まって質問攻めにされてたけど「また話す」とか言ってなんとかこの場を納めてガールズトークを始めた2人を見届けて赤司の所に戻った。



「やべー…すげぇ眠みぃ。顔洗ってくるわ」

「あぁ」


青峰が出て行った直後に司会のアナウンスが流れ、拍手で迎えられながら緑間と玲子さんがが入場してきた。

式のときは緊張からか表情は硬かったけど、今は少し笑みを浮かべている。

すげぇ幸せそうだ
あの緑間がこんな風に笑うなんてな


「みさきも間に合ったようで良かったのだよ」

玲子さんとゆっくりゲストの間を歩きながら、通り越しざまに俺に言ったのを聞いた玲子さんがみさきに手を振ると、満面の笑みで手を振り返すみさきが見えた。


あいつがあんな風に笑えるのも玲子さんと緑間のおかげだ。


この2人には感謝してもしきれない。



/ 1719ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp