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最愛 【黒子のバスケ】

第11章 NBA


試合の時間になってコートに入って、いつもの様にでかい歓声で迎えてくれるファンに手を振って応えながら関係者席にも目を向けたら、みさきのひざでぴょんぴょん跳ねてるジェイクが見えた。

ジェイクはみさきにめちゃくちゃ懐いてて、いつもあぁやってみさきにくっついてる。
さすがにあんなチビ相手にヤキモチなんて妬かねえと思ってたけど、あの顔を見る限り多分妬いてるから嫉妬深すぎて笑えた。


「大我ー!!」

みさきの声が聞こえて、そっちに手を上げるとジェイクが大興奮してさらにみさきの膝で飛び跳ねた。

みさきは肉ついてねぇからあんな跳ねられたら痛てぇだろうから、跳ねるなってジェスチャーをジェイクに送ったけど全く伝わらねぇ。


こんな風に友達が見に来てくれるなんて初めてですげー嬉しい。
今日はいい試合にしてぇ。


ポジションにセットして審判がボールを宙に放る。

そしてうちのジャンパーがボールに触れた瞬間…


ピピピピ!!!

『ジャンパーバイオレーション!赤』


またやった…こいつ…

『またかよ!』

『お前気をつけろつってんだろ』

『落ち着けよ!』

うちのセンターはデカくていいけど、ジャンプボールでバイオレーションを取られることがちょくちょくある。

青峰もそれを知ってるせいか呆れた顔して笑ってる。

そーいや紫原もそうだったな…


相手チームのボールでゲームが始まったけど、あのバイオレーションのおかげで全員硬さが取れてむしろパス回しはスムーズだった。


第1Qを危なげなくリードで終えて第2Qの中盤で温存に入った。

フル出場の時もあるけど、すんげぇしんどくてできればやりたくねぇ。
昨日青峰はフルで出たけど相当疲れたのか昼近くまでみさきと寝てたしな。

第3Qのラスト2分でコートに戻って、アップがてら1本ダンクを決めてリードを保って迎えた第4Q。

リードといえど余裕がある程の点差じゃねぇからベストメンバーでコートに入る。

相手もスティールの上手い小柄なPGを入れてきて逆転を狙ってる。

取って取られてを繰り返してラスト4秒。
ここで3P決めなきゃウチの負けだ。

SGの3を警戒して2人、ボールを持つ俺に1人のマークがいてとてもじゃねぇけど3Pを決められる状況じゃねえ。

可能性は低いけど0じゃねぇ。
フェイクを2つ入れて、3Pラインの内側でシュートを放った
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