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最愛 【黒子のバスケ】

第11章 NBA



チュッ

チュッ

『もう、くすぐったい!お返し!』

チュッ

チュッ




おい、それはやりすぎだろ。
何回すんだよ。

俺にしろよ。


『キティ大好き!』

『あたしもだーいすき』

このチビ!!!何言ってくれてんだよ!
みさきもみさきだ。


「おい、そのチビこっち寄越せ」

『ジェイク、こっちのお兄さんのお膝行く?』

俺をちらちら見て首を横に振りながらみさきにしがみついてる。

『キティがいいの…』

『パパより大きくてちょっとびっくりしちゃった?優しいから大丈夫だよ』

イヤイヤ…

「ちょっと人見知りしてるのかも」

「だな。帰り大丈夫か?」

「それまでには慣れるはずだから。お家で遊んであげたら仲良くなれるかも」

「そうだな」

柔らかすぎな頬をつつくと顔をみさきの胸に更に押し付けてやがる。

くっそ!ガキだからってみさきにやりたい放題やりやがって!
みさきは俺の女になる予定なんだからベタベタすんな!


その後もキティキティつってみさきになつきまくってポップコーンを口に入れてもらったり、何度もキスをしてる。
くそ羨ましい。俺もやりてぇ。

キスしまくって胸に顔埋めてハグされて
あーんはやらせねぇけどみさきにはイチゴをねだらせて俺が食わせる。


やっぱり男は0歳でも100歳でも全員敵だ。

「息子がすまないな」

「チッ…あんた悪いなんて思ってねぇだろ」

「ははは。バレてたか。にしても君がね…」

「悪りぃかよ」

「いや?けど大事にしてやってほしい。俺とタイガにとっても大切な存在なんだ」

「分かってる」

周りがうるさいのと日本語なのをいい事に堂々とみさきのことを話してると、会場のライトが落ちて選手の紹介が始まった。

『PF タイガ カガミ No.010 』

【ギャー!!!!】

【タイガー!!!!】



相変わらずすんげー人気だな…

そこら中からあいつへの悲鳴のような声援が聞こえて、みさきは興奮して膝で飛び跳ねるジェイクの脇の下を支えてる。

『ジェイク!ちょっと痛いから跳ねないでー!大我いたね!手振ってごらん』

「大我ー!!」

みさきがちょっとでかめの声であいつを呼ぶと、聞こえたのかこっちに手を挙げて笑ってる。

俺ん時は呼んでくんなかったくせに今はニコニコして呼んでですげームカつく




多分俺はすげー嫉妬深い
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