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最愛 【黒子のバスケ】

第11章 NBA


そんな事いったらあたしが青峰君のこと好きなのバレちゃうじゃん!
さつきと美緒を黙らせるためにソファに近づくと二人ともケラケラ笑ってる

笑い事じゃない!!って言おうとしたあたしに聞こえる低くて甘い青峰君の声

「準備できたか?」

「うん」


ニタニタ顔をやめて「「みさき似合ってるー!」」って言ってくれる優しい2人

「2人もちょーかわいい!」

昨日と同じで美緒とさつきの美脚が眩しい。

「行くか?」
あたし達を見て笑いながら立ち上がる私服の青峰君
だめ…かっこよすぎて見てられない

「「「うん!」」」


みんなが車に乗ったのを確認してからキュリティをかけて、あたしも車に乗ろうとドアを開けた。





……

「運転するか?」

間違えた…
いつもの癖で運転席開けちゃった。


「青峰君してくれるならお願いしていい?」

右側通行は久しぶりだから人を乗せて運転するのはちょっと怖い
1人なら全然いいけど


「最初からそのつもりだ。そっち回れ」

そう言って隣の席を指さしてる

「みさき助手席だよー」

いいのかな?
でも待たせるのも悪いし早く乗ろ

言われた通り助手席に乗ってシートベルトを締めながら聞いてみる

「美緒脚長いのに後ろで大丈夫??」

「車広いからね。それに昨日もそうだったから全然大丈夫」

「出すぞ」

「「「お願いします!」」」


大我の試合も生で見るのは初めてですごく楽しみ。

運転する青峰君をチラリと盗み見る。

かっこいい…

ハンドルを握る骨ばった大きな手、少しだけ腕をまくっていて見える手首にはあたしが送った時計

なんか…嬉し

そういえばこのセーター、あたしがファンデーション付けちゃったやつだ。綺麗になって良かった。

目に見えるそれが、たくさんの時間を一緒に過ごせるわけじゃないけど、一緒にいる時間が確実に思い出を増やしてるってことを実感する。

今オーディオから聞こえる曲も、この車のフレグランスもきっとあたしに青峰君を思い出させる。
それは青峰君に特別な人ができた後も


「みさき、これなんて曲?」

「fight song。レイチェルって人なんだけど歌詞が好きなの」

「なんかいい歌だね。意味は分かんないけど」

「あたしもこの曲一番好きなの」

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