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最愛 【黒子のバスケ】

第11章 NBA


さっきの大ちゃんが面白すぎて、美緒とふたりで笑いを堪えて大急ぎで自分たちの部屋に入った。

「ねぇ…さつき。さっきの青峰さんの顔…あはははは!」

「美緒も見た!?」

「見たに決まってるじゃん!」

「嫉妬心丸出しなのわかり易すぎてもう笑うしかないよね」

「あたし、ここに来るまで青峰さんってもっとクールなのかと思ってた」

「あたしだってあんな大ちゃん見るの初めてだよー。もうなにあれ」

「火神さんがみさきにハグしようとした時の目が鋭すぎなのに、みさきを撫でて頬をつついた時の緩みっぷりね。ギャップすごすぎ」

「みさきなんて今まで連絡先聞かれただけでも完全シャットアウトだったのに、大ちゃんには色々許してて蕩けそうな顔してるし。ギャップっていうかもう別人だよね」

「言えてる。朝ソファで寝て起きたあとだって座ってたのがすりガラス越しに見えたじゃん?」

「あー!あん時絶対大ちゃんがみさきの頭を自分のとこにもたれさせてたよね」

「やっぱさつきもそう思った!?」

「だってみさきの頭が明らかに大ちゃんにもたれてたし。かがみんに覗くなって言われなければ絶対覗いてたもん」

「火神さんってほんとにみさきのこと可愛がるよね。好きだと思い込んでたらしいけど、あたしから見てももしかして好きなのかなとか思ったもん。多分可愛い妹って感じだよね」

「そうそう!みさきってなんか妹っぽいんだよね。ほら、みどりんいるでしょ?みどりんはみさきのこと実の妹より妹っぽいって言ってたもん」

「なんだろね。仲良くならないと分からないけどみさきって愛されキャラだよね」

「確かに!でも未だに親しくない男の人には絶対笑わないよね」

「そうだね。だってあたし達と知り合った頃はあたし達にも笑わなかったじゃん。いつも同じ作り笑顔貼り付けて、抑揚のない感情のない話し方で仕事の事しか話さなかったよね」

「きっとそうする以外自分を守る方法がなかったんだよね。でも大ちゃんの前だとあんなに自然に笑ったり甘えたりしてて、あたし達が見たこともないようなみさきをこの短期間に大ちゃんがたくさん引き出したのかなって思うと、やっぱりいい恋って人をいい方に変えてくれるんだって思うの」

「可愛いみさきを見れて嬉しいけど、それを引き出したのがうちらじゃなくて青峰さんってとこが…」

「「妬けるよね」」
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