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最愛 【黒子のバスケ】

第11章 NBA


「あ、大我、これ試合前の補食。車エンジンかけておいた。もう出るでしょ?」

「あぁ。青峰は」

「4時半には戻るってメッセージくれた」

「嬉しそうだな」

「もー大我までやめてよ。さつきと美緒に散々からかわれてもう逃げ疲れた」

あたしのスマホがメッセージを受信して、ハンナだと思ってみたら青峰君で、あと30分で戻るって書いてあったからそれに返信をしてたらさつきと美緒があのニタニタ顔であたしを見てた。

そして恒例の質問攻め。

「あ、その顔は大ちゃんでしょ?なんだって?」

「ダーリン早く帰ってきてねって送った?」

その他諸々いつもの様にからかってくれた。

「ダーリンじゃないってば!」

「お前顔に出しすぎなんだよ。そんなんじゃいつ青峰にバレてもおかしくねぇよ」

「え⁉そう⁉それは困る!辰也に今晩ポーカーフェイス教わる」

「教わってすぐできるわけねぇな。黄瀬を脅した時みてぇにロボットとか鉄仮面になれんなら別だけど」

「何それ⁉」

さつきとか美緒には前はよくロボットっぽいって言われてたけど鉄仮面なんて言われたことない‼
それに前に黄瀬君を脅した時は本当に怒ってたんだもん。
青峰君に怒ることなんてないからあれをやれって言われても無理。

「黄瀬がビビってたぞ。進藤に手を出そうとしたときにめちゃくちゃ怒らせてすげぇ怖かったって、緑間の結婚式の帰りの車で聞いたぜ」

「へー。黄瀬ってみさきに怒られたんだな」

「あ、おかえりなさい」

「ただいま」

「バスルームあっためてあるよ」

「入ってくる」

戻ってきた青峰君が軽くあたしをハグしてバスルームに向かっていった。




「だから、顔…まぁいいわ。行ってくる」

「いってらっしゃい」



「おいっ‼火神」

大我とハグしようとした瞬間に青峰君の声が響いて、大我が一瞬動きを止めたけどすぐに動き出してハグをした。

「この習慣は絶対ぇ変わらねぇよな?」

「え?うん。変わらないよ。一昨日もそう言ったじゃん」

「じゃあな。気を付けて来いよ」ってあたしの頭をポンポンして出て行った。


「みさき、ちょっとこっち来い」

「なぁに?」

ポンポン

つんつん

あたしの頭を撫でて頬をつついてお風呂に入っていった。



え?その為に呼んだの?



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