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最愛 【黒子のバスケ】

第11章 NBA


side火神

みさきの件といい俺のバスローブといいハンナには助けられっぱなしだ。

『ありがとな。危うく買っちまうところだった。俺もこれバスローブに使ってる。バスローブには結構こだわりがあってこれじゃなきゃダメなんだよ』

『あたしも休みの日は一日中バスローブで過ごすくらいバスローブが好きよ。どこのローブが一番おすすめ?』

『中野タオルって日本のメーカーなんだけどそこのが最高だな。ハンナのいいのは?』

『あたしはミアウェア』

『おー。それも持ってる』

バスローブの話題で盛り上がって気づけば1時間以上洗剤持ったまま話してた。

『あ、あたし約束あったの』

『そうか。引き留めて悪かった。またな』

『じゃぁまた』

“またな”なんて言ったけど連絡先も交換していなかった。

レジで会計を済ませて駐車場に戻るとボンネットに腰掛けて不機嫌そうな顔をするハンナが見えた。


『あれ、約束いいのか?』

『ドタキャンなの』

『マジかよ』

『タイガ、ランチは?』

『まだ食ってねぇ』

『付き合ってくれない?』

『いいぜ。みさきの件とさっきの洗剤の件の礼ってことでハンナの好きなものにしようぜ』


ハンナは肉よりも魚貝類が好きらしく、和食がいいってことで日本人のやっているすし屋に行くことにした。


箸をうまく使って器用にすしを食べて『おいしい』とか言って喜んでた。


会計の時も自分が誘ったからとか言って払おうとしてて、なんかこういうアメリカの女っぽくないとこがみさきに少し似てる気がした。
多分こういうちょっとしたとこで似てる奴らって気が合うんだろうな。

ハンナはみさきを好きだって言ってるし、みさきも多分ハンナとは仲良くやれそうなタイプだ

『いいって。マイアミでお前が教えてくれなきゃ大変なことになってたかもしれねぇだろ?礼ぐらいさせてくれ』っつったら渋々OKしてくれた。

店を出て車を置きっぱなしの店に戻って車を降りる前に少し話した。

『今度はあたしが御馳走するわ』

『連絡先知らねぇじゃん(笑)』

『だってNBA選手なのに気軽に教えられないでしょ?また偶然会えるわよ』

『シカゴがどれだけ広いと思ってんだよ(笑)ハンナさえよきゃ教えてくんね?』

『あたしは構わないけど…』
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