第11章 NBA
早起きできなそうなんて思ってたけど、結局朝早くに目が覚めてベッドを抜け出した
リビングに行くと大我がもう起きてて、対戦相手のDVDを見てるから邪魔しちゃいけないと思って、おはようも言わずにキッチンでお湯を沸かし始めたら大我もキッチンに入ってきた
「はよ」
「おはよ。邪魔しちゃったね。紅茶だけ淹れさせて」
「邪魔してねーよ。俺も飲みてぇんだけど」
「いいよ。でも大我のはデカフェのやつね」
二人分の紅茶を淹れてリビングに戻ってソファに座る。
「脚大丈夫か?」
「うん。変な色になってるけど触らなければ痛くないよ」
「お前、今日マジでリビングで寝んの?」
げ!なんでそんなこと聞くの…
でも嘘ついても絶対ばれるし…ホントのこと言お
大我はさつきと美緒程からかってこないし言っても大丈夫だよね
「……青峰君が一緒に寝ていいって言ってくれた」
「よかったな。お前は青峰と寝るの平気か?」
「平気じゃないよ!心臓口から飛び出しそうだもん。でもいつも知らないうちに寝ちゃってる」
「“いつも”ねぇ…」
しまった。口が滑った
「間違えた…昨日も…」
「はぁ!?昨日の夜もあいつの部屋行ったのかよ」
また自爆した…
「だって青峰君が寒いって言うんだもん。暖房強くしたんだけど今度は暑すぎたみたいで足出してた」
「だろうな…」
大我と一緒に紅茶を飲んでから、大我はワークアウト私はミラノのメイクのチェックをしているとさつきと美緒が起きてきた
「おはよー」
「「おはよー。みさき早いね」」
「昨日お昼寝しすぎたのかも。なんか目が覚めちゃって」
「昨日の夜どこで寝たの?」
何いきなり…
「え…?なんで?」
「夜中にみさきの部屋に行ったら誰もいなくて枕もなかったから」
「俺んとこだ」
げっ!なんでバラしちゃうのーーーー!
てか、いつ起きてきたの!?
「おはよ。勝手にいなくなんなって言ってんだろ」
何で……朝からこんなに甘いの!?
抱きしめられた耳元で聞こえる寝起きの声が、いつもより擦れてて低くてすっごく優しく鼓膜に響いてくる
「オハヨウゴザイマス…スミマセン」
色気なくロボットみたいに固まる口を無理矢理動かしてやっとこれだけ言えた。
「部屋戻ろうぜ。ねみぃ」
あの…さっきからさつきと美緒の視線がすっごく痛いんですけど…