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最愛 【黒子のバスケ】

第11章 NBA


リビングで寝るって言い張るみさきをやっと口説き落として俺の部屋に呼んだ。

小せぇけどすげぇ女らしくて華奢だけどめちゃくちゃ柔らかい。


「今更だけど、あいつは簡単ハグしたり気安く男とベッドに入る女じゃねぇ。お前を好きで信じてるからだ。お前の覚悟は分かってるつもりだけど、男として本能を抑えられねぇときだってあると思う。けど…」

「一生抱けなくてもいい。……俺は体よりみさきの心が欲しーんだよ。俺なんかの何をいいと思ってくれたか知んねぇけど、みさきがそう思ってくれてるのをミスミス手放せるわけねぇだろ」

「……俺が守れなかったばっかりにお前にも世話かけちまうな」

「お前がいたからみさきが生きてんだろ。お前がどう思おうが、お前はみさきを守ってきたんだよ。なにがあったか分かんねぇし、みさきが話してくれるまでは何も聞かねぇ。でもお前ももう後悔すんのはやめろ。大事なのは過去じゃねぇ。これからだ」

「…お前、いい奴すぎてくっそムカつく」

「明日試合だろ?シケたツラしてんな」

火神に言われなくても、みさきが誰とでも寝るような女じゃねぇことぐらい分かってた。
抱きしめただけで真っ赤になって、初めて同じベッドに寝た時は全身ガチガチに緊張しまくってた。
いつも腕は自分の胸の前で折ってたから俺が頼むから渋々一緒に寝てくれんのかと思ってた。

こっちが長かったからハグに抵抗がないのかと思ってたけど、あいつがハグさせてくれてたのは、俺を好きだったからなんだって分かってめちゃくちゃ嬉しかった。

少しだけ俺に回されたみさきの腕にぎゅっと力が込められて、それがたまらなく可愛くて愛しくて俺も抱き締め返した。

俺の胸に擦り寄ってくれるのはみさきも俺を好きだから。
都合のいい解釈は間違ってなかった。

俳優やモデルと仕事してて、いい男をたくさん知ってるハズのみさきが、なんで俺をいいと思ってくれたのかマジで分かんねぇけど、理由なんて別にどうでもいい。

みさきにとって俺が安心できる男で、頼れる男であれば理由なんて何だって構わねぇ。

初めて守りてぇと思った女が今自分の腕の中で眠ってる。
みさきは俺だけの世界で一番大事な女
誰にも触らせねぇし傷つけさせねぇ


「愛してる」

起こさねぇように小さく自分の気持ちを伝えて、脱力して俺の腰から外れた手に指を絡ませて俺も寝る

明日は早起きはしねぇ
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