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最愛 【黒子のバスケ】

第11章 NBA


試合前用軽めの食事の大我と体力回復食の青峰君。
節制してる選手を横目に好きなものを食べるあたしたち。

なんかごめんねって3人で謝ったら「来てくれてんのにどこにも連れてってやれないんだから気にすんな」って二人で言ってくれた。


食事を終えてそれぞれにお風呂を済ませてリビングでみんなでいたら大我の電話が鳴った。

「おータツヤ?」


「マジかよ!?」



「ちょっと聞いてみるから折り返すわ」


「辰也どうしたの?」

「なんかホテルのミスで明日の泊まる部屋が他の客とWブッキングしたらしい。今ホテル着いたとこで今日は部屋があるけど、明日は空きがなくて泊まれねぇって」

「カードのサービス使っても見つからないかな?」

「お!お前天才。聞いてみる」

クレジットカードの会社は部屋をいくつか押えてて、カード利用者が宿泊先を探している時に手配してくれるサービスがある。

大我がカスタマーサービスに連絡をしてるけど、いつもより待たされてるみたいで不安そうにしてたと思ったらがっかりしたように電話を切った。

「試合会場付近で抑えたところはもう全部ないらしい」

「あたしのもう一社のカードの方も一応聞いてみるね。でも期待しないで。そっちがダメなら多分こっちもダメだと思うから。ジェイクいるしレンタカーあるなら1時間圏内ってとこ?」

「それが限度だろうな」

「ちょっと待ってて」

自分のカードのサービスに連絡を入れると、少しの間を置いて1件あるって言ってくれたけど、カージャックの多発してる治安の悪い地域で、セキュリティも甘いホテルだからとてもじゃないけど泊まらせられない。

「ないわけじゃないけど治安悪すぎてアンバーとジェイクがいるから辰也がOKしないと思うしあたしも反対。セキュリティ内容が甘すぎる」

「うちっつっても部屋ねぇしな…」

「あ!じゃあ、あたしがさつきか美緒と寝るから、あたしの部屋は?ジェイクとアンバーがあたしの部屋でタツヤと大我が一緒の部屋に寝ればいいじゃん」

「お前らがいいならそうしたいとここだけど…」

「「「もちろんOK!」」」

「青峰もいいか?」

「あー。別に俺は何も変わんねぇからいいぜ。タツヤってあの片目隠れたフェイクのヤツだろ?」

「あぁ。ワリィな」




「え?青峰君、タツヤの事知ってるの?」

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