• テキストサイズ

最愛 【黒子のバスケ】

第11章 NBA


side青峰

みさきが食事の用意の合間に補食を用意してくれて、火神が食ってるから俺も欲しくなって一緒に食うことにした。

「みさきの父親ってこえーの?」

「俺には全然。けど、お前には…」

「笑ってんじゃねーよ。でもまぁお前の母親とみさきの父親がくっつかなくてよかったわ」

「はぁ!?なんでだよ」

「そしたらお前もみさきもいねぇだろ。お前がいなきゃ俺はNBA選手じゃなかったかも知んねぇし、みさきがいなきゃ一生こんな気分味わえなかった。だからみさきの父親を選ばなかったお前のお袋さんに感謝だ」

「確かに言われてみりゃそうだな。おじさんが失恋してくれたおかげで俺とみさきがいるって思うとスゲー変な気分」

「つーか、あいつの両親すげぇのな。俺に牽制してきたのと同一人物とは思えねぇわ」

キスしすぎだろ…
うちのお袋は親父のことスゲー好きらしくていつもまとわりついてるけど、親父は結構適当に相手してる。
どっちかといえば親父はクールな方で感情もほとんど出さねぇから、なんで結婚したんだ?って思ったことはあった

「みさきんちの両親はヤベーな。俺なんて家族みたいなもんだから俺がいたってお構いなしだぜ。キスして見つめ合ってキスしてハグしてそんでデートしてくるつってみさきおいて出かけてく」

「…それ俺が聞いてよかった話なのかよ…」

「そのうち目の当たりにすんだから心の準備しとけよ」

いや、それより先に親父の洗礼を受ける羽目になりそうだし、そもそも俺のことを認めてもくれねぇかも

「あ、そーいや、お前が試合のあとみさきを抱き寄せたのSNSに出回ってるぜ」

「はぁ!?誰だよ。勝手に撮んなよ」

いや、撮られてもいいって思ったのは俺か…

「みさきの顔は出てねぇけど“誰だ”って騒がれて拡散されまくってる。明日の俺の試合お前顔隠して来いよ。ただでさえデカくて目立つんだから」

「あぁ。みさきにも顔隠せって言っとく」

別に今までは撮られようがどうも思わなかったけど、みさきとの事だけはごちゃごちゃ騒がれんのは嫌だった。


「あのー、ごはん出してもいい?」

「運ぶの手伝う」

「わ!ありがとー」

あー…
確かにみさきとなら意味もなく事ある毎にキスしてぇわ…

「おい。うちでキスしたらぶっ殺すからな」

ヤベェ…読まれてる

「しねぇよ!」
/ 1719ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp