• テキストサイズ

最愛 【黒子のバスケ】

第11章 NBA


side火神

明日の夜が試合だから調整もそれに合わせて夕方からになっていて俺だけ一度家を出た。

軽く流すだけの練習と明日のフォーメーションを確かめて終わりになるけどこれをやるとやらないとでは全然違う。

調整を終えて帰ろうとする俺にチームメイトが話しかけてきた

『キャブスの試合見に行ったか?』

『おー。なんで知ってんだ?』

『ダイキが女を抱き寄せたってSNSに写真流れててそこにお前っぽいの写ってた』

『マジかよ…相手の顔は?』

『いや、まったく映ってなくて“一体誰なんだ”ってコメントが大荒れしてた』

あいつ…所構わずあんなことしやがって…帰ったら説教してやる。

『いいのか?』

『は?』

『ダイキはお前のコイビトだろ?』

なんでそうなんだよ…気持ち悪リぃこと言うなっつーの。
俺が例えゲイだったとしてもあいつだけはねぇ。

『俺はノーマルだ‼』

『キャブスのダチから聞いたぜ。あいつらがこっちに来るとダイキは絶対お前んとこ泊まるんだって?』

『まぁな。高校からよく一緒にバスケして1on1もしょっちゅうやってっから、気心知れてていても気になんねーし俺がCL行った時はあいつんち泊まってる。別に特別な関係じゃねーけど仲は悪くないからな』

『なんだよてっきり付き合ってんのかと思ったぜ。ダイキのゴシップはそのカムフラージュって聞いてたしな』

『ちげーよ(笑)でももうあいつのゴシップも見納めだぜ』

NBAに入ったばっかりの頃はこんな風に試合前に軽口を叩いてるなんてことはできねぇくらいいっぱいいっぱいだったけど試合前からガチガチに緊張してたら体が固まっちまう。

オンとオフと自分の中ではっきり分ける方が試合に集中できる。
だからシーズン中でもバスケ以外の時間は友達に会ったり、みさきといたりして極力リラックスして過ごすことにしてる。

『じゃあ明日な』

『おう。ダイキによろしくな』

さすがにもうみさきも起きてるだろうと思って帰宅したのにまだ寝てるらしい

ここに来るために結構色々詰めてやってんだろうな…

俺の夕飯はいつも自分で作ってんのでいいし進藤には悪りぃけど料理できるらしいからあいつらの分を作ってもらうかとか考えながらダイニングに入ったらみさきが突然大声出して起き上がったのが見えた

/ 1719ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp