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最愛 【黒子のバスケ】

第11章 NBA


side青峰

「ただいまー!」

「ちょっと、さつき!みさき寝てるってば」

「あ、そっか」

「ははは!そんくれぇでみさきは起きねぇよ。あいつ起こしたきゃ仕事遅れるって言うんだよ」

少し前に自然と目が覚めて、隣で爆睡してるみさきを見てたらあいつらが帰ってきた。

「あれ?大ちゃんいなくない?」

「自分の部屋じゃね?」

「え、みさき青峰さんの部屋で寝てんの?」

「NYでもぎゅってして寝てたみたいだしそうじゃない?」

「はあ?!なんだそれ。同じ部屋にいただけじゃねーのかよ」

ソファの背もたれで俺とみさきが完全に隠れてて見えないのか、ペラペラ喋りながらガサガサとビニールを鳴らしてる。

つーかなんでさつきが知ってんだよ…
まぁ大方みさきを丸め込んで口割らせたってとこだろーけど

起き上がろうにもみさきが俺のパーカー握ってて、外そうと思えば外せるけど普段甘えたりしねぇみさきがこういうことしてくんのが可愛いくて、その場でわざとらしく咳払いしてやった。

「げっ!青峰あっちにいんじゃん」

「大ちゃんいたの?みさきはー?」

「ここで寝てる。うっせーから黙れ」

みさきがいるとわかってさつきと進藤がこっちにきてニタニタした顔でこっちを見てくる。

「青峰さん、良かったですね」

「さつき、お前言ったのかよ…」

「そんなことより、みさきを離しなさいよ」

「は?俺じゃねーし。みさきが掴んでんだよ」

さつきと進藤が覗き込んで、火神までこっちに来るから見世物になった気分でスゲーヤダ。

「おい、青峰はオオカミだぞ」ってみさきの頬をつつく火神。

起きちまうからヤメろよな…

「大ちゃん顔緩んでて気持ち悪ーい」

うっせーな。
なんだその不細工な顔は

「でも、みさきがこんな風に安心した顔するのって青峰さんだからだよね」

安心してんのか?

「いつもこういう顔だろ?」

「そんな訳ねーだろ。お前馬鹿だな」

「みさきのこんな顔初めて見たかも」

「大ちゃん相手に無防備すぎて心配だよ…」

「もういいだろ。マジで起きちまう」

全員がみさきを覗き込んでて、これ以上見せたくなくてあっち行けって手で追い払ったらみさきの手が外れた。



「はい、大ちゃんもおしまいね」

クッソ。邪魔すんじゃねーよ
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