第11章 NBA
黒子君との電話がひと段落したさつきがあたしに電話を渡してくれた。
「もしもし。お久しぶりです」
「お久しぶりです。黒須さん」
「航空券とシャンパンありがとうございます」
「いえ。いつもさつきがお世話になってますから。それにさつきはシカゴは初めてなので今回もよろしくお願いします」
「こちらこそお休みにさつきを借りちゃってすみません。無事にお返ししますね」
「青峰君と火神君にもよろしくお伝えください」
美緒も黒子くんにお礼を伝えて、さつきに電話を返すとニコニコと嬉しそうに笑ってる。
「さつきって可愛いね」
「みさきも青峰さんと電話してる時ああいう顔してるよ」
「えー。あんなゆるゆるな顔してない」
「してる。青峰さんのこと大好きって顔に書いてある」
「美緒だって黄瀬君のこと大好きって顔に書いてあるよ」
「みさきさ、涼太があたしの連絡先聞いた時怒ったって?」
「え、何で知ってるの?」
「涼太に聞いた」
黄瀬君のおしゃべり。
でもあの時は黄瀬君が女の人を大事にできるタイプだとは思わなくて、やっとできた友達が傷つくところは見たくなかった。
「ごめんね。なんかあたし結果的に邪魔した感じだよね」
「そんな訳ないでしょ。あたし嬉しかったよ。みさきがあたしの事友達だって思ってくれてるんだって思った。あたし、遊んでそうとか軽そうとか言われてて、勝手に男がちょっかい出してきても“あたしの彼氏取ったでしょ”とか因縁つけられることしょっちゅうで、気を許せる人っていなかった」
「何それ僻みじゃん。あたし美緒のこと遊んでそうって思ったことないよ。むしろ男の人に冷たいって感じてた」
初めて美緒に会ったのはさつきの会社でメイクブックの打合せをしてエントランスまで送ってもらった時だった
ちょうど会社に戻った美緒と鉢合わせて挨拶したのが最初。
「さつきから、メイクの子がロボットみたいって聞いてたから最初から興味あった」
「あはは!ロボットって。会った時の最初の感想は?」
「小さくて細いロボットだけど嫌いじゃないタイプ。みさきは?」
「脚とんでもなく長い。顔のバランスは限りなく黄金比でシンメトリー率は90%超えてそう。こんな一般人日本にいるんだって思った」
「ねぇ分析しすぎ!」