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最愛 【黒子のバスケ】

第11章 NBA


帰宅するとみさきの服装が試合に来てくれた時と同じで、たまたまパンツの色も被ってて風呂に入るか聞かれたけどシャワーは済ませてたし着替えんのが勿体ねぇって思って風呂は後にすることにした。

好きな女が自分と同じ格好してんのがこんなに可愛く見えるなんて思わなかった。


「パーカーわざわざ買ったのか?」

「うん。公式で買ったからちゃんと本物だよ!ちょっと大きいけど」

パーカーやTシャツは結構人気で、シーズンになると偽物が出回って公式で品切れすると信じられねぇ金額で取引されてるからNBAが毎年注意を促してる
けど俺ら選手が言えば普通に貰える

「なんでそんなでかいのにしたんだよ」

「Sは品切れだったからMにしたんだけどでっかかったの」

「俺らは支給品だからサイズ言えばこっちで用意したっつーのに」

ぶかぶかなのも可愛いからいいけど

「チケットまでもらったのにトレーナーまでもらったらズルじゃん」

でたな、律儀。

「誰もそんな事思わねぇよ」

「それにこのパーカーすっごく暖かいから普段も着るしいいの」

手でパーカーを撫でてニコニコ嬉しそうにしてる顔が可愛いけど、なんでみさきだけここに残ってんのか聞いたら寝てたら置いてかれたらしい。

テーブルにタブレットが置かれてたから仕事もしてたと思うけど、みさきがいくらでも寝れるって知ってたからソファに誘い込んで腕の中に閉じ込めた。

あー最高。
すげぇ癒される。


フル出場で疲れてんのに女といたいなんて思わなかった俺が、みさきには会いたくて触りたくてしょーがねぇ

ベッド行けとかいうから「じゅーでんしてる」っつって断ったら予想外の答えに絶句した。
いや、俺自身を充電してんだよ。俺はスマホじゃねぇんだからコンセント式じゃねぇ
ボケまくりで鈍すぎだ。

黙ってうとうとするみさきを抱きしめると、俺のフードから出た紐をいじくり回して「あったかい」って言ってんのが可愛くて、頭を撫でてたら寝始めたからさつきにメッセージを入れた。

(みさき寝たから帰ってくる時静かに入ってこい)

いつも通り頭にキスをして俺も目を閉じた。
大して眠くねぇけど離したくねぇからフードの紐をみさきが持ってるのを言い訳にソファに留まることにした。

そしたら、本気で寝るつもりなんてなかったのにみさきの体温が心地よくていつの間にか本当に寝ちまってた。
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