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最愛 【黒子のバスケ】

第11章 NBA


妊娠した女性はお腹の小さい初期でも既に骨盤は開き始めてるから普段どんなに歩き方に気をつけていても、しっかり筋肉を鍛えていても絶対に妊婦さん特有の歩き方になる。
知らなければ分からない変化だけど知っていれば気づく。

人の構造を学ぶ上でこぼれ話的に聞いたけど興味があったからいろんな人を観察してるうちに分かるようになった。
だから女優さんとかが妊娠してるなって思ったらアロマの配合されてるものは使わないし、香料の少ない国内メーカーの負担の少ないものに切り替えて、現場によってはひざ掛けとかクッションとかも念の為持っていくことにしてる

興味本位でやった事が意外にも仕事で役に立っててあたしとしてはすごくラッキーだった

「それに、手も少し浮腫んでたし肩も凝ってたみたいだから。」

「すげ。チームのチアだったから前から知ってるヤツなのに全然気づかなかったわ。よく見てんな(笑)」

「美人だから見惚れちゃったの。仕事では本人から言ってくれるまでは絶対言わないようにしてるんだけどなんか今日は口が滑っちゃった」

彼女がすごく優しい言葉をくれたから、あたしも彼女に何か言いたくてつい言ってしまった。

「喜んでたし言って正解だ。それにホッカイロはすげぇ感動してた」

ホッカイロに感動して気に入ってくれたから試合が終わったあとに貼るのと貼らないの全部あげて使い方も説明した。

「よかったー!あたしもホッカイロないと冬は生きられない」

「ほんと寒がりだな」

「青峰君だってそうじゃん。あたしのこと湯たんぽにして」

でもぎゅってしてもらえるなら湯たんぽでもいい。

好き

好き

いつもなら強い痛みを感じた時に誰かに触られたらパニックを起こしてた。大我はそれを知ってたからあたしに触らなかったんだと思う。

でも青峰君があたしの手をそっと外して背中を撫でてくれたとき不思議と恐怖は感じなかった。



話してるうちに痛みも引いたから起き上がるのに手を貸してもらってみんなのところに戻ってご飯を作ることにした。

「響く感じねぇ?」

「うん」

「今日湯船入んのやめとけよ」

「えっ こんな寒いのに?」

「そんな顔してもダメだ。今日はシャワーだけにしろ」

湯船に入りたいのにって思ってたのが顔に出てたみたい。
でもさっき手当をしてくれたんだもん。大人しく言うこと聞いておこう。

「はーい」
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