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最愛 【黒子のバスケ】

第11章 NBA


「進藤は、バスルームからタオル持ってきてくんね」

「あ、はい」

さつきがそっとめくってくれた所を大我と青峰君が2人で見て顔を引き攣らせた。
「あー。これは痛ぇわ」

「結構いったな」

うん。痛い。眠気は吹き飛びました…

「あの…みんなゴメンね…」

「謝らなくていいから大人しくしてなさい」って美緒に言われて起き上がるのを辞めた。


冷やし終わって傷に絆創膏を貼って湿布をしてその上から少し強めに圧迫するように白い何かを巻いてくれた。

大我とさつきと美緒が買ってきたものの片付けをするって出ていったけど青峰君は残ってくれた

「折れたりはしてねぇはずだけど、痛みが引かねぇとか歩くと響くとか熱っぽくなってきたらすぐ言えよ」

「うん。あの、ゴメンね」

「謝るなよ。別に悪いことしてねぇだろ?」

「ありがとう。あたし痛いのすごく苦手で…」

強い痛みのせいであの事を思い出した。
ナイフが刺さった時、今まで感じたことの無い焼けるような痛みで気絶しそうだった。
それ以来あたしは痛いことが大っ嫌いで注射ですら出来ればしたくないし脚を触られることも物凄く抵抗がある。


「太ももの方まで痛てぇの?」

「え?」

「いや、そこ抑えてるから痛てぇのかと思ったけど違うならいい」

あの事を思い出したせいなのか痛む気がするそこを無意識に抑えてた。

「あ、違うの。癖で…」

「ならいい。痛かったら我慢するなよ」

いい言い訳が見つからなくて適当な事を言ってしまった。
癖と言えばそうなのかもしれないけど、最近は痛みから抑えてることが増えた。

「あの…ブランケットかけてもらってもいいかな?」

温めると少しだけましになるからかけてもらってぶつけたスネの所だけは出しておく。

「あ、そーいや、ブランケットとホッカイロ喜んでた」

「ホントに?よかったー!」

「つか、魔法使いってどういうことだ?」

「あー。彼女が妊娠してるのに気付いたからかも」

「気付いた?どうやって?」

「歩き方だよ」

「は?」
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