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最愛 【黒子のバスケ】

第11章 NBA


「ねぇねぇ…」

「ん?」

「やっぱりベッド行った方がいいよ。余計疲れちゃう…」

あたしには全然広いソファも青峰くんとあたしの2人が寝転がると狭くはなくても余裕はなくて体が密着してて心臓の音が聞こえちゃいそう

「じゅーでんしてんだよ」

「コンセントなら青峰くんの部屋にもあるよ」

「もう黙って寝ろ」

さっきよりも強く抱き締められて圧迫感が心地いい。
あたしが喋ってると青峰くんが寝れないから諦めてそのままにして寝たらあたしがソファから降りればいいかなって思ってた。


でも寝転がったら寝ちゃうのがあたし。

青峰くんが時々あたしの頭を撫でてくれるのが眠気を誘ってあっという間に夢の中に引きずり込まれた。


どれくらい寝てたのか分からない。


寝坊してミラノ行きの飛行機に乗れずコレクションのメイクから外される夢で飛び起きた。


『次の便で行きますから!』

「イギャァ!!」

ソファから飛び起きていつも通り寝室から出るために歩いたらあるはずのないセンターテーブルにスネを思いっきり打ち付けた。


あまりの痛みにその後は声も出せすその場にうずくまった。


てか、ここ大我んちじゃん…
ミラノ再来月じゃん

紛らわしいのやめて…

「ちょっとみさき大丈夫?!」
心配そうに覗き込んでくるさつきと美緒

痛すぎて言葉が出ないけどとにかく頷いた。

「みさき、お前何やってんだ…大丈夫かよ」
呆れてる大我

こんなとこにテーブル置かないでよ!って八つ当たりしたいけど喋れない。

うずくまってひたすらスネを抑えるあたし。

「おい!何いじめてんだよ!」
部屋に入ってきて勘違いして怒ってる青峰君

違うの…って言いたいのに痛すぎて何も喋れなくて首をひたすら横に振る

「いじめてねぇよ。こいつが寝ぼけて勝手に自爆した」

「スネを打ち付けたみたいなの…」

大我とさつきの説明にうんうんと首を縦に降るとあたしの横に座ってスネにあるあたしの手をそっと外した。

「深呼吸だ」


痛みに耐えるために呼吸を止めてたあたしの背中を大きな手でゆっくり撫でて、あたしの呼吸が整うと横抱きにしてソファに寝かせて脚の下にクッションをいれてくれた。

「火神、冷やすもん持ってこい」

「あぁ」

「さつき、ぶつけたとこに当たらねぇように裾捲れ。絶対ぇ当てんなよ」

「あ、うん」
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