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最愛 【黒子のバスケ】

第11章 NBA


大我の家に戻って試合の余韻に浸りながら、どのプレーがすごかったとか、どの人が大きかったとか話してたら知らないうちに寝ちゃってて、起きたらブランケットがかけられて3人ともいなかった。

どこ行っちゃたんだろ…

ダイニングには誰もいなくてメモが残っていた。

“みんなで買い物行ってくるから人が来ても開けるな”

本当、パパみたい。


ガレージを見ると黒い車もないから青峰君はまだ帰ってない。


メインバスと大我の部屋のバスルームの用意してからタブレットを開いてミラノの仕事に手を付けた。

仕事って言っても自分が勉強不足なところを補うためにするだけで、誰かに頼まれてしているわけじゃないから時間が空けばいつでもできるしどこでもできる。



しばらくして車の音が聞こえて、黒い車が入ってきたから青峰君が帰ってきたのが分かって、ガレージを開けて待ってると青峰君が家に入ってきた

「おかえりなさい」

「あーよかった。車ねぇから誰もいなくて鍵開けられねぇかと思った。ただいま」

ホッとしたように言う青峰君はあたし達が着てるのと同じトレーナーで黒いパンツを履いてる。

脚長くてかっこいい…言えないけど。


「試合、ホントに凄かった。特に最後のやつ」

「ははは!入らねぇと思って適当に投げたら入っちまった」

「あ、ユニとかランドリーに入れておいて」

「そんなことまでさせられねぇよ」

「ついでだから気にしないで。もし嫌じゃなければ出してね」


お風呂はもう少し後にするって言うから、何をするでもなく二人でリビングのソファに座ってお喋りをしてる。

「なんでお前一人なんだよ?」

「みんなお買い物行ったみたいなんだけど、あたしまた寝ちゃって置いてかれた」

「朝早く起こさせちまったからな」

「違うよ。あたしは寝るのが好きなの」

「じゃあ寝ようぜ。俺もちょっと疲れた」

え、まさか一緒にとか言わないよね?

あたしがさっきまで使ってたブランケットを広げて、ソファに横になったと思ったらあたしを呼ぶ

「こっち来い」

「疲れてるならベッド…」

「寒い」

「なら暖房…」

「今すぐ寝てぇの。お前温かいんだからいいだろ」

ことごとくあたしの言葉を遮ってあたしをソファに引き込む。
あたし湯たんぽじゃないのに…

「さつきたちが帰ってくる前に起きるならいいよ」

「努力する」
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