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最愛 【黒子のバスケ】

第11章 NBA


青峰に抱きしめられたのと耳元で喋られたのがいけなかったのか、みさきは腰を抜かして放心してる。

「みさき!大丈夫か⁉」

「…うん…」

「かがみん、もうみさき立てないからおんぶしてあげてよ」

「はぁ⁉火神はダメだろ!俺が連れてく」

「お前まだ裏でやることあんだろ!さっさと行けよ。チームメイト待ってんじゃねぇかよ」

みさきの横に座ってたのは青峰んとこのSGの嫁で、試合後にキスして話してた。

「チッしょーがねぇな。顔出すなよ。つーか触んなよ!」

いや……触らずに運ぶって、俺はフォースでも使えんのかよ…

「青峰さん。また、火神さんちで」

進藤がみさきを引き上げて俺がみさきをおんぶして桃井がみさきの顔をブランケットで隠して外に出た。


車に乗せると少し落ち着いたのかみさきが口を開いた。

「試合すごかったね」

「あぁ。つーかお前さ、ハグだけで腰抜かすとか…」

「違うの!びっくりして座っただけ。腰抜かしてないよ」

「この間なんて電話で腰抜かしてましたよ」

「そうそう!真っ赤になってねー」

「抜かしてない!立ってられなかっただけ!」

「「「それを抜かしたって言うんじゃん」」」



まぁ初恋のみさきが腰抜かすのも分からなくもねぇな
普段からセクシーでクールとか言われてる青峰だけど、みさきに話したり抱きしめたりする時はこっちが恥ずかしくなるぐれぇ甘ったるい


つーかみさきの鈍感はヤバい。末期だ。

あんな風にされりゃ誰だって少しは気づきそうなもんだけどな…

青峰は盗み聞きでみさきが自分を好きだって知ってるから顔が緩みまくってるし、あり得ねぇシュート決めて話題かっさらっちまうし。
桃井と進藤はみさきと青峰が両想いだって知ってるからからかい散らかして楽しんでるし、見てるこっちまでおかしくて笑えてくる。


でもよかった。
いい友達ができて、イイヤツを好きになって、恋愛なんてしないって頑なだったみさきが恋愛を楽しんでるように見えて俺も嬉しい。


青峰でよかったな。


俺も、青峰が言ったみたいに“高揚感”ってのを感じる相手を見つける。

「お前らいじめすぎだろ!」

「大我もそう思うでしょ⁉あたしが秘密にしててもこの二人がへましたらバレちゃうのに!」

いや、秘密になってねぇしお前の態度も青峰以外にはバレバレだよ…
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