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最愛 【黒子のバスケ】

第11章 NBA


相手チームのヤツ全員がボールを円に回して最後にプロポーズした奴に高くパスが出されてアリウープが決まって2Pが追加されると観客も大盛り上がりになった。

うちのチームもそれに応えるようにまっすぐにパスを通して最後に俺が自分側のコートから相手のコートに思いっきりボールを投げた。


【ガシャン…】

リングに当たって真上に弾かれたボールが真っすぐに落ちて

【ザッ】

ボールがリングをすり抜けた。

3Pが加算されて点差が開いちまった


嘘だろ…(笑)入るなんて思ってなかった
緑間みてぇに狙ったわけでもなかった

さっきまで調子のよかった俺が無謀なシュートをして外して観客が笑ってっていう展開の予定だった

割れるような歓声と笑い、相手チームからも『空気読め』って視線と笑い

【ビーーーーーー】

ブザーが鳴って試合終了

相手チームはもうファイナルには出られねぇけどきっと来季は強くなって戻ってくる


挨拶を済ませてお互いの全力を称え合って低い席に座る観客のところでファンサービスを全員でする。

関係者席に近寄づこうとみさきを見ると可愛い顔で笑って進藤と喋ってる。
トレーナー可愛すぎ

今すぐ声が聞きてぇ



「お疲れ様。おめでとう」

俺と目が合ったことが分かるとウルウルの目で俺を見つめてくれるから、小走りで近づくとにっこり笑って言ってくれた。

あー…もう撮りたきゃ撮れ。顔は撮らせねぇけど…

少し距離のあるみさきの手を引っ張って観客とコートを隔てる低いつい立て越しにみさきを思いっきり抱きしめた。

顔を撮られないように俺の胸に頭を押さえつけて細い体を俺に固定する。

汗臭くてワリィけど我慢とか無理

カチコチに体を硬直させて微動だにしないみさき
「来てくれてありがとな」



「…大我んちで待ってマス」

頭が熱くて多分照れてんだろうけど「待ってる」ってのがいい


「大ちゃん…いい加減にしなさいよ…」

「青峰、みさき死ぬから、息させてやれ」

「青峰さん、みさきがまた…」って言って鼻の下に指を当ててる。

『いい女だな。お前の次に』

『彼女、魔法使いなのよ』

各々に勝手なことを言ってるけどみさきには全然聞こえてねぇ


腰をかがめてみさきの耳元に近づいて「プレスが多いから顔隠して出ろよ」って言って離したらそのまま座り込んだ
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