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最愛 【黒子のバスケ】

第11章 NBA


ファーストクラスは搭乗前から快適そのもので疲れなんて微塵も感じなかった。

日本から約14時間。あと少しでシカゴに到着する。

機内用のリラックスウエアから3人のお揃いの服に着替えて大我にメッセージを入れる。

(あと30分で着陸の予定なのでお迎えお願いします)

(分かった。人が多いから3人でちゃんと固まってろよ)

(分かった。いつものとこにいる)

あたしたちは子供ですか?

シカゴに来るといつも大我が迎えに来てくれて、広い空港でもすぐに合流できるようにいつも同じ場所で待ち合わせる。


シートベルト着用サインが付いて機体がゆっくりと降下して雲を抜けてシカゴの街並みが見えてくる。



車輪が地面を滑るように着陸して徐々に飛行機のスピードが落ちていく。


機体が完全に停止してシートベルトを外して立ち上がると、あの独特のふわふわとした感じがしてシカゴに着いたんだって実感した。


空港での手続きを終わらせていつもの場所まで行くと、明らかに周りとは体格の違う人が帽子をかぶってサングラスをして、うつむき加減で立ってる。

さすがに名前は呼べないけどそろそろだと思って顔を上げた大我の口元が笑って手を上げてくれた。


「火神さんオーラすごくて変装の意味ないよ(笑)」

「高校の時から存在感すごかったしね」

3人でキャリーを引きずって同じ格好で同じ歩幅で大我に近づいた。

「久しぶり」

ハグして頬を合わせると「久しぶりだな」って言ってくれる。

「めちゃくちゃアメリカンな挨拶」って美緒が笑ってる。

「人集まっちゃう前に行こっか」ってさつきの声で4人で空港内を抜けて大我の車に乗り込んだ。


「火神さんお世話になります」

「かがみん!!テツ君がよろしくって言ってた!よろしくね!」

「大我、お世話してね」

「おぉ。じゃあ行くか」

みんなで一通り挨拶を終わらせると大我がゆっくり車を出した。

「疲れてるとこ悪りぃけど先買い物行っちまおうぜ」

「疲れてないよ。快適すぎてあっという間だった」


向かうのは大我がよく行ってる、オーガニックの食材が置いてあるスーパー。

「青峰君なんだって?」

「お前のメシなら何でもいいとさ」

「え、ちゃんと聞いてくんなきゃダメじゃん」

「聞いたって。お前NYであいつにメシ作らされたって?」



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