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最愛 【黒子のバスケ】

第11章 NBA


会場が寒いとヤダから、あたしたちは日本から持ってきた厚手のひざ掛けを持って行くことにした。

アメリカにもひざ掛けはあるけど、日本の厚手のひざ掛けは感動して可愛いと思うたびに買って集めてたこともある。

買いすぎて結局大我にあげたりさつきと美緒にあげたりした…
そしてもう無駄遣いはしないって誓った


みんなの用意が整って、大我が車を運転してくれて家をでた。

「黒いの貸しちまって悪かったな」

「いや、そもそも大我のじゃん」

「お前が黒っつーからお前に買ったようなもんだろ」

「大我といるときはほとんど運転しないのに無駄遣いして」

「俺がいない時に出かけたくなったら車じゃなきゃあぶねーだろ。絶対タクシー使うなよ」

でた。過保護
大我はタクシー運転手を全く信用してない。
ぼったくりもあるけど、それ以上に、密室でどこにでも移動可能なのに簡単に人を乗せることのできるタクシーをものすごく警戒してる。実際にそういう犯罪もあることにはあるしね。

「火神さんって…お父さんみたい…」

「てかそんな理由で車買ってくれるなんてかがみんちょー優しい。大ちゃんなんて日本にほったらかしだから車貸してって言ったら“お前に貸すぐれぇなら自分でどっかに突っ込んで廃車にした方がマシだ”とか言うんだよ?ひどくない?」

「さつきが悪いんじゃん。運転ちょーへたっぴだもん。あたしの車だってさつきには貸せないかも…」

「あ、そうやって大ちゃんの肩持って!」

どうでもいいことをぺちゃくちゃお喋りして笑ってたらあっという間に会場に着いた。

チケットを見せて入場すると“Official seat”って書かれている席があってそこの番号と自分のチケットの番号を確かめて自分の席に座る。

すっごいいい席。ちょー見やすい…
むしろ遮るものが何もない1番選手と近い席。
低い席だから上よりは寒くてやっぱりホッカイロとひざ掛けは正解だった

あたし、美緒、さつき、大我の順番で座って試合開始を待つ間も、わくわくして開始が待ちきれない。

「ねぇねぇ、青峰さんって何番」

「「005だよ」」

あたしとさつきの声が重なった瞬間会場の照明が落ちて音楽が流れ始めた。
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