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最愛 【黒子のバスケ】

第11章 NBA


side青峰

「そろそろ出る?」

「そうだな。行くわ」

「じゃあ車あっためてくるね。黒い方乗っていいって」

火神は日本に車を置いてねぇだけで、こっちでは普通に運転するし、車もそこそこ好きらしく自宅には意味もなく3台も持ってるから、こっちに飛行機で来た時はあいつに借りてる。

火神は白いのがお気に入りらしく、俺には黒の同じ車を貸してくれた。

車色違いで買うって意味あんのかと思ったけど、黒いのは自分の為買った訳じゃねぇらしい

「俺は車は白がいいのにみさきが黒がいいとか言うからあれはほぼあいつの車」とか言ってた

俺はさつきがどんなに色を指定しようが自分の好きな色を買うし、さつきに車なんて買ってやらねぇ。
前に日本の俺の車を運転させろとか言うから断固拒否した。
さつきは料理と運転が死ぬほど下手くそで免許取って買った新車を2か月で廃車にしたらしい
そしてそれ以来運転は全くしてないつってた


セキュリティを解除してエンジンかけてガレージを開ける行動なんて全然普通の流れだけど、火神の家のことを完全に把握してるみさきはやっぱ火神にとってすげぇ大事な存在なんだって思えた

補食を受け取ってガレージに向かう俺の後ろを着いてきて「今日楽しみにしてるね」って可愛い顔して見送りにきてくれた。

みさきに貰ったマフラーをして後ろのみさきを見ると「いってらっしゃい」って笑うからすげぇハグしたくなった。
いや、させたくなった。

目をキョロキョロさせてハグを迷ってるみさきに「いいだろ?」って聞き分けのねぇガキみてぇに欲しがると、あの空港の時と同じように手を広げてくれた。

ギュッと抱きしめてみさきの感覚を身体に覚え込ませてから、ずっと触りたかった頬を撫でて家を出た。



『よう』

『おぉ。早いな』

会場に着いたら1人だけもう来てていつもより早い俺の到着に驚いてた。

『浮き足立って試合出て負けたらダセェだろ。だから早く来たんだよ』

『お前がそんな事言うなんてな』

『そりゃどういう意味だ』

『お前の本命、いつか会わせろよ』

『あぁ。お前んとこのチビも会わせろよ』

『あぁ。必ず会わせる』

『『ぜってぇ負けれねーな』』

拳を軽く合わせてまだ誰もいないコートに入ってみさきの席を教えた。

『ここに座る』

『うちのはここだ』

隣かよ…


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