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最愛 【黒子のバスケ】

第11章 NBA


チャイムが鳴って青峰君が帰ってきた。

「お帰りなさい。シャワー入れるよ」

「ただいま。サンキュ。汗だけ流してくる」

青峰君は朝のワークアウトのあと必ずシャワーをしてたから今日もすると思ってバスルームを温めておいた。

普段もすっごくお風呂が早いから朝のシャワーは行ったと思ったらすぐに帰ってくる。

白湯の温度を測って50度を保つように用意してパンをもう一度温めたら青峰君がダイニングに入ってきた。


「すぐ食べれる?」

「あぁ。食う。ありがとな」

もう…そんな優しい顔しないで
かっこよすぎてドキドキしちゃう

「これおいしくないけど…」
「なんだこれ?」

「お湯。ただのお湯。この温度で飲むと内臓が温まって体の巡りがよくなるのと消化を助けて内臓の負担を軽くしてくれるの。エネルギーを体に回す手助けをしてくれるから試合中の痙攣防止に効果があってね、一気に飲まずにちびちび飲むの」

「じゃあ飲むわ」

そういってちびちび飲みながらパンを食べてるからあたしも一緒に座って白湯を飲んだ

ちっともおいしくないけど飲むと飲まないのでは全然違う。


「ゆっくりできたのに早起きさせて悪かった」

「いいの。メイクのことも少しやりたかったから」

寝るのは好きだし今はお休みだけど5月にミラノがあるのにボケっとしてることはできない。
時間があるときはそのことを考えてできることを全力でやる。

邪魔をしないように少しだけ話して、2人だけの朝食を済ませた


「旨かった。ありがとな」

「どういたしまして」

「出る用意してくる」

「うん」



青峰くんがリビングを出たから、またメイクのことをしようとタブレットを開いて見ていると、あっという間に用意が済んだのか青峰君がリビングに来て何か欲しそうにきょろきょろしてる。

「どうしたの?」

「いや、ちょっとささくれっつーか中指の爪の横が引っかかんだよ」

「あたしヤスリ持ってるからちょっと待ってて」

真太郎が言ってた
シュートは爪のかかり具合が肝だから爪の手入れは怠らないのだよ。
お医者さんになってからは、メスを握る感覚や縫合は指先の感覚が全てだ。爪の手入れが重要なのだよ

全然分かんないけど多分大事なことらしい

ジェルみたいなことはできないけど自分で整えることはよくあるから部屋に行ってヤスリに消毒をしてリビングに戻った
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