第10章 wherever you are
帰国した翌日に携帯ショップでスマホの機種変更とプライベートのスマホの電話番号を変更してみんなに連絡を入れた。
最近この手の詐欺が流行ってるらしく、何人かはメッセージとか仕事の電話番号にかけてきてくれてあたし本人か確認されたけど、詐欺じゃないってわかれば事情を聞かれることもなかった。
…一人を除いては。
「もしもし」
「本人でよかったわ。いたずらかと思った」
「いたずらじゃないの。登録しておいてね」
「なんで電話番号まで変えんだよ。普通に機種変でよかったんじゃねーの?」
「まぁ色々とね」
「ちゃんと言えって」
出た。過保護大我。
過保護といえば大我とママ。
でも今回はママには何にも言われなかった。
どっちかって言ったらパパがうるさかった。
番号変えてどうしたんだとか言ってまたあの尋問口調で聞かれたから、迷惑電話がかかってくるようになったからってちょっと誤魔化しておいた。
青峰君がハッキングされてそこから知られたなんて言ったらパパの仕事柄勝手に調べそうだから絶対言わない。
「青峰君のスマホがハッキングされちゃってあたしの番号が漏れたの。だから変えることにしたの」
「はぁ?なんでハッキングされたんだよ」
「分かんない。青峰君から詳しくは聞いてないもん。でもちゃんと謝ってくれたしご飯もご馳走してくれたんだから青峰君のこと怒るのやめてよね」
前の彼女にされたなんて言ったら過保護な大我が青峰君に怒るのは火を見るより明らか。