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最愛 【黒子のバスケ】

第4章 揺れる心


黄瀬君はもうベテランモデルさん
順調に午前中の撮影を終えて控室に戻った

黄瀬君ぐらいになると控室は当然個室

あたしは本当なら局の休憩室を使うけど黄瀬君が「みさきっちもここいれば?」って言ってくれた時は甘えちゃう

そこで黄瀬くんの写真を撮って美緒に送ると、いらないなんて可愛くないことを言うけど実は美緒は喜んでる。

だって美緒のスマホには【りょーた】ってフォルダがあって、そこにたくさん黄瀬君の写真が保存されてる
さつきとあたしは美緒が黄瀬君をすっごく大好きだって知ってるからそのフォルダの存在も知ってるけど黄瀬君には内緒のちょー極秘ファイル


「オレちょっと打ち合わせして戻るから先入ってて」

「すみません。お言葉に甘えさせていただきます」

先に控室に戻らせてもらって午後のメイクの用意をしていると細いメイクブラシが落ちてる

あれ…
なんで?

ここ朝からあたしだけなのに…
昨日からの忘れ物?

けど使うたびにお掃除に入るからこんなことって…


拾い上げたブラシには名前が入ってる

MIKA.K


今日いるか分からないけど一応スタジオの人に聞くとA5控室でメイクに入ってるって教えてくれた

教えてもらったA5の部屋をノックすると思ってた通りのミカさんが出てきた


「お忙しいとこすみません。これA1に落ちてて…」

「あ…あぁ…ありがと」



なぜかちょっと驚かれたけど受け取ってもらえてA1の控室に戻るともう黄瀬君も戻ってた

「お昼たべよ!」

「はい」

黄瀬くんはスタジオのお弁当だけどあたしは大我が作ってくれたサンドイッチ

「ちょーうまそ」

「大我が作ってくれたの。黄瀬君も食べる?」

「いいんスか⁉」

大我は自分がたくさん食べるせいか少な目って言ってもあたしには多い。

黄瀬君にも手伝ってもらって今日は完食


午後の撮影用に黄瀬君を仕上げてスタジオに入ったけどイレギュラーで取材を先にすることになったからあたしは一旦控室に引き上げた

メイク手直しになりそ…


撮影に備えて一度片付けたメイク道具をもう一度用意していると部屋のドアが開いた



「あれ、黄瀬君、忘れ物?」


ノックをしないのは黄瀬君だから


「…黒須か?」

低くて優しくて…頭から離れない


昨日好きだと認めたばかりの人の声


なんで会っちゃうんだろう…
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