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最愛 【黒子のバスケ】

第11章 NBA


俺を好きと言ったみさきを撫でて「今日は素直だな」とか言って笑った火神


あいつ知ってたのかよ…

つーかみさきが俺を好きってなんだ?
全っ然意味わかんねぇ

頭が混乱して何も考えられなくて、ピクリとも動けねぇ俺をさつきがものすごい勢いで引っ張って部屋に連れて行かれた

「………」

さつきの口がパクパク動いてるのが視界に入るけど何も聞こえねぇ


青峰君をどうしょうもなく好き

青峰って俺…か?

火神のことは家族として愛しててそれとは違う好き

「ちょっと!大ちゃん!」

さつきが小声ながらも俺の肩をぐらんぐらん揺らすから一応返事を返した

「あ?なんだ?おまえ何やってんだ?」

「ちょっとしっかりしてくれる!?みさきとかがみんが探しに来るから、大ちゃんは今すぐ自分の部屋に戻って!普通にできないなら今日はもう寝るの‼」

「俺の部屋どこだ?」

「知らないよ!あたしがかがみんのお家に来たのはこれが初めてなの‼お願いだからしっかりして‼みさきを動揺させないで。いい?焦って何かしちゃダメだからね‼早く部屋に戻って‼」

「やんねーよ!ちょっと戻って考える」

さつきに言われて正気に戻って、自分の部屋に大急ぎで戻ろうと廊下に出た。

そして少し歩くと正面からみさきが歩いてきた

「あ!青峰君お風呂出てたの?大我が溺れてるかもって見に行ったから溺れてないって言ってきてあげて」

「青峰君って俺…だよな?」

「え!?そうだよ。他に青峰なんて珍しい苗字の人知らないよ。長風呂しすぎちゃった?あ、さつき知ってる?」

「だよな…さつきは分かんねぇ」

「ちゃんと髪乾かさなきゃだめだよ」

そう言って俺とは反対側に歩いて行った


何度も泊まってる火神の家のゲストルームに入るとベッドに座り込んでさっきのことを思い出した

青峰君をどうしょうもなく好き…

好き…

好き…

好き…

聞き間違い…ではねぇよな?

確かに最近は俺に心を開いてくれてるなって感じることはあったし都合のいい解釈もしてた

はぁー…やべぇ…

女に好きって言われてこんな風になんの初めてだ。


「青峰、みさきがドライヤー持ってけっつーから持ってきた。開けるぜ」

あーニヤける
つーか火神マジ腹立つ
知ってたんなら言えよ
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