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最愛 【黒子のバスケ】

第11章 NBA


青峰君がいきなりギュってしたからびっくりしたのと、恥ずかしかったのと、嬉しかったのと、見られてたのと、いろんなことが重なってものすごい勢いで頭に血が上ったのが自分でも分かった。

落ち着こうとしたのに美緒が「青峰さんていつもあんな感じなの?」とか言うから、いつもことあるごとに抱きしめてくれる青峰君を思い出して自分から抱き着いたことも思い出して、もう恥ずかしくて身動きが取れなくて固まってたら人生2度目の鼻血を出した。

慌ててキッチンペーパーをむしり取って鼻に当てたから服は汚れなかったけどちょっと休憩したい。

「大丈夫か?」

「大丈夫だけど、恥ずかしすぎ…」

大我とするハグとは全然違うあたしを全部包み込む青峰君。
何度抱きしめてもらっても全然変わらないぴったりと沿う感じは大好きだけど、心の準備ができてなかった。

「青峰にはうまくごまかしとくから、落ち着いたら来い。ゆっくりでいいから」

「うん。ちょっと落ち着いたら行くから先に食べてて。バスルームも用意してあるから食べ終わったらすぐに入れるから」

「ありがとな。お前いい奥さんになれるぜ」

「なにそれ(笑)」

あたしは誰かと結婚することなんてあるのかな?

青峰君をここまで好きになっちゃったのに、他の誰かと結婚したいと思えるほど好きになることはできるの?

……そんな事想像もつかない

ってことは一生独身?

でも本当に好きな人じゃなければ結婚したって意味なんてない。

2番目に好きな人と結婚した方がうまくいくってよく言うけど、青峰君を好きになって思ったことは2番目に好きな人なんていない、




1番も2番も3番も青峰君しか好きだと思えなかった。

大我は大好きだけどそれは家族に近い感じの愛情で恋愛じゃない。ドキドキしたり恥ずかしくなったり苦しくなったりしない。

青峰君はドキドキして恥ずかしくてたまに苦しいけど、お腹の底から幸せって感じて会った後に離れるのは体が引き裂かれそうなくらい胸が痛くて寂しい。そして会った時は脳内で何かが吹き出すのを感じるくらい嬉しくなる。


さつきと美緒もこういう感情に振り回されることってあるのかな?

色々と考えてたら落ち着いてきたし、せっかくみんなといるのに時間がもったいないからダイニングに行くことにした。
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