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最愛 【黒子のバスケ】

第10章 near &far


「青峰さん!みさきが明日行くから待っててねダイキって言ってましたよー!!」

笑いながら大声で電話にむかって叫んでる


「言ってない!言ってない‼そんな事一言も言ってないから!嘘だよ。美緒が嘘ついてるの。明日のフライトで行くけど待っててなんて言ってない」

「あはははは!そっち5時前だろ?お前らテンション高すぎだ」

「あたしのせいでみんな寝てないからナチュラルハイになっちゃってるのかも…」

「さつきはいつもうっせーけど進藤はちょっとテンションおかしいな」

「もうごめんね。ホントそっち行くまでに黙らせるから」

「いいって。それより…声が聞きてぇなら電話してくりゃいいだろ?」

「な、な、な…なんで⁉」

「なんでって…声聞くなら電話しかねぇだろ?」

「違う!聞いてたの⁉」

「さつきばっかりズルいって?」

そんなところから聞かれてたなんて…
さつきを思いっきりにらみつけたのにお腹を抱えて二人で笑ってる

「違うの!」

「何が違うんだよ。何にも言ってねぇだろ?」

「違うんだってば!声聞きたいんじゃないの」

「ふーん。俺はお前の声すげぇ聞きたかったけど?」

ただでさえ真っ赤な顔がボボボボって更に真っ赤になって、もう立ってることすら無理でラグに座り込んだ。

「違くてっ…そうじゃなくて…」

もう何言ってるか分からない…

「聞きたくねぇなら切るぜ」

「ダメっ!」

「聞きたくねぇんじゃねぇの?」

「そんなこと思ってない…」

青峰君絶対笑ってるんですけど。だって声がプルプルしてるもん。

「ならどう思ってた?」

「教えないっ!聞いてて知ってる癖に意地悪しないで」

さつきも美緒もいるのに言わせようとしてくる青峰君はホント意地悪で、あたしが言うところを今か今かと待ってる二人もちょー意地悪

「言えよ」「言わない」を何度も繰り返してるうちにドキドキもなくなって笑いがこみ上げてくる。

「ホント強情だなお前」

青峰君も笑ってる

「青峰君が意地悪するからじゃん」

「まぁいいわ。気を付けて来いよ。待ってる」

「うん…」
そんな急に優しい声で“待ってる”なんてズルい。

「少し寝ろ」

「うん」

「おやすみ」

「おやすみなさい」

切れた電話を持ったままぼーっと座ってると一気にあたしを現実に戻す意地悪おねぇさん2人

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