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最愛 【黒子のバスケ】

第10章 near &far


side青峰

ネロと朝のワークアウトに出かけて最近遊んでやれてなかったから広いドッグランに連れて行って遊ばせる。
フリスビーを投げて取りに行かせたり一緒に走ったりしてネロが飽きるまで付き合う。

水遊びだと比較的短い時間で疲れるけどシェパードは元々体力もあって陸の遊びでは俺の方が先にバテる

『そろそろ帰ろうぜ』

もう何度目になるか分からねぇくらい投げたフリスビーをくわえて戻ってきたネロの頭を撫でてそう言うと知らんぷりでフリスビーを投げろと渡してくる。

しょうがねぇ。
急遽NYに行ったことでアレックスに少し長く預けちまったからここはコイツの気が済むまで相手してやるか

その後も2時間以上遊んでネロがやっと帰る気になったからストレッチをしていたら着信を知らせて振動するスマホを見て思わず頬が緩んだ。


「どうした?」

「この間はありがとう。美緒とさつきにチケット渡したら二人がお礼したいって言うから電話したんだけど今大丈夫?」

「あぁ」

「じゃあスピーカーにするね」ってみさきが言うと進藤の声が聞こえてきた。

「あの、チケットもフライトも本当にありがとうございました」

「気にしなくていい。フライトは黄瀬が言い出したことだ。礼ならあいつにしろよ」

「はい。ボストンで涼太がお世話になったみたいでありがとうございました」

黄瀬の選んだ女は背が高めの礼儀正しい女だった。
もっと阿保っぽいのを選ぶのかと思ってたから意外だなって火神と話してた。
俺の好みではねぇけど黄瀬はこの女が可愛くてしょうがねぇらしくデレデレと惚気てくる。

黄瀬は進藤と付き合う前ははっきり言って俺と同じように去る者追わずだった。
仕事が長引いただけで浮気疑われてマジ面倒。他のモデルとご飯行かないでとか言われて、こっちだって仕事だって言ったらキレられて意味不明。

言い訳する気にもならなくていつもそのまま別れてるっつってたから、俺と似てんなとか思ってたのにある時突然変わった。

「美緒が仕事って言ってたのに他の男とご飯行ってたっス」とか言って捨て犬みてぇな顔してくるから内容を聞いてやったら誰がどう聞いても仕事だった。しかも二人じゃねぇし

それなのに嫉妬しまくって強引に抱こうとしたら同じマンションの知り合いの部屋に逃げ込まれたとか言ってた。
多分みさきの部屋だなって今になって気づいた
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