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最愛 【黒子のバスケ】

第10章 near &far


「みさきってどうやってお料理覚えたの?」

「子供の頃はよくママとご飯作ってたのと、大我がNBAを目指すために高校でアメリカに戻ってきたとき、体作りが大事って聞いたからアスリートフードマイスター取る為にママとおばあちゃんに結構教わったの」

「みさきって考えることがぶっ飛んでるよね。幼馴染の為にそこまでできる人いないよ?じゃあ火神さんは良くみさきのご飯食べてるの?」

「あたしが大我にできることなんてそれくらいしかなかったんだもん(笑)一緒にいるときはほとんど外食しないかも」

「じゃあ大ちゃんにもご飯作ってあげればよかったじゃん!あのお部屋キッチンあったのに!」

あのさ…さつきってなんで毎回爆弾落としてくれる訳?
ご飯作ったとか言ったらまた絶対この2人はあたしをからかって楽しむつもりだって分かったから、誤魔化そうとしたのに意打ちでうまく言葉が出ない


「あ…うん。あった…?ね…」

「あ、みさきのその顔。さては作ったんだ」

美緒まで何言いだすの!?そしてそのニタニタと笑う目元は何なのよ‼

「ち…ちち違うよ」

「何が違うの?てか二人であのお部屋で何してたの?」

「あたし一人よりも違う視点があった方がいいのかなって思って中野チーフに聞いたら撮影したら泊まっていいって言ってくれたからお部屋いっぱいあるし一緒に泊まっただけ!」

「で、またギュってして寝たんだ?」

「……」

「てか、なんで一緒にいたかじゃなくて一緒にいて何してたの?って聞いたんだけど?」

さつきまでニタニタとあたしの顔を覗き込んでくる。

「あーもう!言わないっ!あたしで遊ばないで!」

「それは無理。だって気になるもん」

「かわいい妹の初恋を応援してるんだからおねぇさんたちに言ってごらん」

いつからあたしたちは姉妹になったの?
確かに美緒はお姉ちゃんって感じだし、さつきもどっちかといえばお姉ちゃんだけどさ。

「ヤダっ!片思いのあたしをからかう彼氏持ちの二人には絶対言わない!」

「言わなきゃ大ちゃんに電話してみさきのご飯美味しかった?何してたの?って聞いちゃう」

「え!そんなのズルじゃん!」

「「じゃあ言うでしょ?」」

もうヤダ…
もったい付けないで先にチケット渡せばよかった
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