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最愛 【黒子のバスケ】

第10章 near &far


帰国した翌日に携帯ショップでスマホの機種変更とプライベートのスマホの電話番号を変更してみんなに連絡を入れた。

(電話番号変えたので登録お願いいたします)

最近この手の詐欺が流行ってるらしくて何人かは電話をかけてきてあたし本人か確認されたけど電話に出たのがあたしだと分かって事情を聞かれることもなかった。

…一人を除いては。


「もしもし」

「本人でよかったわ。いたずらかと思った」

「いたずらじゃないの。登録しておいてね」

「つーかなんで電話番号まで変えんだよ。普通に機種変でよかったんじゃねーの?」

「まぁ色々とね」

「ちゃんと言え」
出た。過保護大我。
過保護といえば大我とママ。
でも今回はママには何にも言われなかった。どっちかって言ったらパパがうるさかった。

番号変えてどうしたんだとか言ってまたあの尋問口調であたしに詰め寄ってくるから迷惑電話がかかってくるようになったからってちょっと誤魔化しておいた。
ハッキングされて知られましたなんて言ったらパパの仕事柄勝手に調べそうだから絶対言わない。

「青峰君のスマホがハッキングされちゃってあたしの番号が漏れたの。だから変えることにしたの」

「はぁ!?なんでハッキングされたんだよ」

「分かんない。青峰君から詳しくは聞いてないもん。でもちゃんと謝ってくれたしご飯もご馳走してくれたんだから青峰君のこと怒るのやめてよね」

前の彼女にされたなんて言ったら過保護な大我が青峰君に怒るのは火を見るより明らか。

「青峰を甘やかすなよ…なんかあったら俺でも青峰でもすぐ連絡しろよ」

「分かった。甘やかしてないもん。あたしが甘やかされすぎてるの」

「甘やかされすぎって…何したんだよ」

「特に何って訳じゃないけど終始甘やかされてる」

「まぁ仲良くやってんならいいわ」

「仲良くはやってるけどそれはあたし恋愛対象外だからなの。だって今好きな人いるのにあたしといて勘違いされない?って聞いたら即答で問題ないって言われた」

「ははは!まぁそうだろうな」
大我までひどい…もう今日はふて寝するからいい。

「あ!てかさ、フライトありがとう。明後日さつきたちに渡せるはずだから!そっち行ったらちゃんとお礼するね」

「いいって。それは俺たちからの日頃の感謝だ」

また青峰君と同じこと言ってる。ホント仲いいんだから
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