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最愛 【黒子のバスケ】

第10章 near &far


「一目惚れか?」

「多分そうなんだと思うの。でも顔だけが好きなんじゃなくてその人の優しいとことか仕事に対して真摯なところとか知ってくうちにどんどん好きになってった」

「俺といてそいつに勘違いされねーの?」

「うん。されないよ」
だって本人だもん。勘違いしようがないでしょ?

「てか青峰君だって好きな人いるのにあたしといて大丈夫?」

「全然問題ねぇな」
即答…やっぱあたし程度じゃ問題にもならないってことだよね。でも邪魔もせずに一緒にいられるならそれはそれでラッキーなことかもしれない。女として見られてないのは結構空しいけどだから一緒に過ごせるんだって思った。


そのあともオセロをしておひるご飯を食べてあたしはお昼寝とふやけるほど長いバスタイム。青峰君はトレーニング
NYでは食っちゃ寝してるだらけたあたしも帰国したら死ぬほど忙しいからシカゴに行くまでは休みが1日もない。

快適すぎるバスタイムを終えて部屋に戻ると青峰君もトレーニングから戻って来てた。

「シャワー浴びる?」

「ジムで済ませてきたから大丈夫だ」

「少しマッサージする?」
肩をくるくるしたり首を回してるから疲れてるのかなって思って聞いてみた。

「頼んでいいか?」

「もちろん」

この間と同じように背中側と胸側をマッサージして手も少しマッサージする。

大きな手と長い指をぎゅっと握ったり離したりして血行を良くする。
これから青峰君もフライトがあるから少しでも快適に過ごしてほしい。

「それすげぇ気持ちいい」

指をギュって握って離すっていうむくみに効くマッサージ。
別にむくんではなかったけどあたしもこれが好きだからやったらいいかなって思ってやってみた。

「でしょ。これあたしも大好きなの。体の構造を教えてくれた先生がリラックスするためにもいいって言ってたから」

10本全部終わらせたらまたあたしをハグしてくれた。

「すげぇ気持ちよかった」

「よかった。これ女の人にすると結構喜ばれるんだよ。女優さんとか待ち時間にやるとすごく喜んでくれるの。青峰君も好きな人の寝起きとかにしてあげたらいいと思うよ」

「じゃぁ練習するから手貸してくんね」

「いいよ。今度はあたしが先生ね。厳しいよ!」って笑うと「望むところだ」って言ってあたしの手を取って同じように手をマッサージしてくれる。







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