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最愛 【黒子のバスケ】

第10章 near &far


初めて聞く青峰君の初恋の話は結構楽しくて不思議と嫉妬心はなかった。

それにしても青峰君が一目で気になる女の子っていったいどんな子だったんだろって気になった。

「お前は火神のこと好きだと思ったことねーの?」

「ずっと好きだけど、男の人として好きって感じたことはないかな。10歳くらいまで一緒にお風呂入ってたし小さいときからハグとかキスとかしてたから特別な存在ではあるけど恋愛みたいな好きって感情は持ったことないかも」

「はぁ!?好きでもねーのにキスすんなよ!」

「口にはしないよ!でも幼馴染と頬合わせるのなんて普通なんだもん。アレックスなんて思いっきり口にキスしまくってるけど好きとかじゃないじゃん?」

青峰君だってハグしまくってるのにあたしがキスしてるって言ったら口だと思ったのかすっごい驚いてる。
それにキスって言うけど頬と頬を合わせるだけだもん。実際はキスじゃない。
大我もハグは多い方だと思うけど青峰君ほど多くない

「ビビらせんなよ。アレックスは女と子供だけだろ?俺はされたことねーし」

「大我はずっと口にされてるよ(笑)もう大人なのに」

「アレックスからしたら火神はずっと子供みてぇなもんだろ」

おしゃべりをしながらもオセロは続けてて3回目はあたしの負け。

「罰ゲームな」

「あ!ちょっと提案ね。同じ罰ゲームはなしね」

「はぁ!?今それ言うのずりぃだろ!?」

「ズルくないよ。お願い」

「…チッ。しょうがねぇな」

よかった。これで名前呼ばされることはないもんね。

「じゃあお前の初恋のきっかけは?」

「んぇ!?」
いや…きっかけ言ったら一発でバレるじゃん。てゆーか青峰君気づいててからかってる?
あたしはばれないようにしてるつもりだけど、さつきにも美緒にも大我にも気づかれてたんだから青峰君だって気づいてるのかも…
でも気づいてたら何か言ってくるよね…


「なんだその反応(笑)どうしてそいつをいいと思った?」

「うーん。分かんないの。でも目が合った瞬間になんか頭の中で何かが弾けた感じがしてそれからずっと頭から離れなくて、最初は好きになるつもりはなかったんだけどちょこちょこ会ってたらすごく好きになってた」

嘘は付けないから本当のことを言うけど青峰君だってばれちゃうようなことは言わないように話した。

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