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最愛 【黒子のバスケ】

第10章 wherever you are


レストランで席に着いて最初に番号を抜かれたことを謝った。

謝るために時間作ってもらったっつーのに、適当な返事をして、俺が怒られた子供みたいだとか言って、早々に話を切り上げられちまった。

この間来た時は自分だって泣きそうな怒られたガキみてぇな顔してたくせに、今日は完全に立場が逆だ。


けど、みさきが他の話題にしようって言ってくれるなら、まだ聞いてなかったあの時の言い訳を聞かせてもらいてぇ。

突然電話を切ったことを問い詰めるとしらばっくれて、目を泳がせて口元で笑いをこらえてる。


みさきは嘘つくのがヘタクソすぎて、俺の誘導尋問に見事に引っかかってあっさり自爆した。

浮気なんかしたら即バレるタイプだろ……
いや、そんな下らねぇことしねぇか。


ホント、かわいすぎていじめたくなる
自爆したって分かって一瞬だけチベットスナギツネみてぇな顔するところも俺と絶対に目を合わせようとしないで横を見たり天井のシャンデリアを見たりしてきょろきょろしてるとこも全てが可愛い。


「手が触って切れちまったんならもう一回言ってくんね?よく聞こえなかったんだよ」

「……もうなんて言ったか忘れちゃったな……」

運ばれた料理に手を付けながら綺麗に食事をするみさきが顔を真っ赤にして何とか誤魔化そうとしてるのが面白くて可愛くてやめられなくなる。

「バスケしてる時…までしか聞こえなかった。続きもう一回言えって」

「忘れちゃったの。あ、ねぇねぇ今日試合どうだった?」

すっげー普通に誤魔化されて話題を反らされた。

「勝った。最後危なかったけどチームメイトに助けられた」

「わぁ!さすが。ホテル戻ったらテレビでやってるかな」

「多分な」

「そういえば、青峰君ペニンシュラどうやって取ったの?あたし取れなかったの」

俺も最初は空室じゃなかった。

「みさきから電話貰ったあと、タイムオーバーでリロードさせたら空室出てたんだよ」

「うそ!いいなー。青峰くん強運すぎ」

それはある。
基本運はいい。
運の良さが味方したからみさきにも会えた。

「試合見るならこっちで見ればいいだろ」

「青峰君疲れてるでしょ。あたしがいて眠れなかったら悪いから今日は自分の部屋に帰る」

「だから、お前がいても寝れるって。この間だって寝てただろ」

全くどこまで鈍いんだよ
少しくれぇ気づいてもいいだろ……
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