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最愛 【黒子のバスケ】

第10章 near &far


このままベッドにいたいのは山々だけど今日は帰国しないといけないからずっとこうしてるわけにもいかない。
それに朝ごはんも食べてないしそろそろこのマットレスとお別れしなきゃ


「青峰君朝ごはん食べるでしょ?」

「あぁ。作ってくれんの?」

「…いいけどルームサービスのほうが美味しいよ?」

「俺はお前のがいい」

「じゃあ作るね。絶対食べてるものとかある?」

「毎朝ゆで卵とオートミールだから違うものが食いたい」

毎朝同じメニューらしいからそれに驚いた。
大我は食事には気を使ってるけど同じものを食べ続けるのは無理だし、1回の食事でも何種類も食材を使ってる。

昨日のパンが少し残ってるからそれも使って作れるものにしよ。

「じゃぁちょっと待っててね」

ベッドを出てコンシェルジュに食材を持って来てもらう間に着替えとバスルームの用意をする。


「青峰君シャワー入るならバスルーム用意してあるからどうぞ」

「じゃぁちょっとトレーニングしてから使わせてもらう」って頭をポンポンしてくれる。

着替えてジムに行く青峰君を見送って、あたしもストレッチをして、あったかい紅茶を飲みながら食材が届くのを待つことにした。







チャイムが鳴って食材が届けられて朝食の用意に取り掛かる。

こうして人の為にお料理をするのってなんか新鮮。
大我が泊まりに来た時は作るけど、そうじゃなければ自分のお腹を満たすためにちょっと作る程度。

余ったパンでオニオングラタンスープ、鯛とラディッシュとスープの残りの玉ねぎでマリネ、茹でた七面鳥の胸肉と卵、生の野菜でサラダと根菜類の温野菜を作ってイチゴを洗って完成。

(昨日のパンとオートミールどっちがいい?)

メッセージ送ってから軽くメイクをして青峰君からの返信を待ってたらドアが開いて青峰君が帰ってきた。


「おかえりなさい」

「ただいま。パンにする」

出迎えると、ぎゅっとハグしてどっちを食べるか教えてくれたけど……


なんか…いますっごくきゅんってした。
ただいまってハグするのはズルいじゃん…

大我とは普通にしてるけど青峰君は全然違うの。
心臓の辺りがギュってしてなんか頬が緩んじゃう。

緩んだ頬に手を当てて顔を引き締めてから、キッチンに戻ってパンをオーブンで温めてテーブルに食事を並べて、桃とバナナと野菜でスムージーを作った


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