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最愛 【黒子のバスケ】

第10章 near &far


中野チーフからの連絡を待つ間に小腹を満たすものを頼むとそれはもうどこかの宮殿のティータイムのように豪華なアフタヌーンティーを用意してくれた。

「これも写真撮っちゃお」

あたしは食事とかホテルとかを写真に撮ることってほとんどしないけどこんな機会はもうないだろうから撮ることにした。

写真を撮り終わってスコーンを食べてるとスマホが鳴って見るとさつきからだったから何か仕事かと思って急いでスコーンを飲み込んで電話に出た。

「もひもひ」

「おはよー!あ、なんか食べてるでしょ?」

「おはよー。こっち今夕方で小腹がすいたからスコーン食べてるの」

「てかさ、部屋!ヤバいね!撮影とはいえ行かれると思うとすっごく楽しみ♡テレ電に切り替えてよ」

「うん!どこのお部屋みたい?」って聞いたら美緒が映り込んできて手を振ってくれるから振り返す。

「あたしは部屋じゃなくてそこにいる人が見たい」って半笑いで美緒が言ってくる。

「えっ!?なんで知ってるの!?」

「中野チーフがみさきと青峰さんって言ったでしょ?」

あ、そうだった。

「てかさ、大ちゃん電話繋がらないんだけどスマホ持ってないの??」

「番号変えたから後で送る。もしお前んとこにアメリカの知らねぇ番号から着信あっても出んなよ」
んー。これあたしが言っていいのかわかんないな…って思ってたら青峰君があたしの後ろ側に来て話してくれた。

「何かあったの?」

「ハッキングされたんだよ。だからみさきも帰国したら番号変える」

「分かったー。てかなんで大ちゃんNYで遊んでるの?今シーズン中でしょ?」

「遊んでねぇよ。つーかもう用ねぇなら切るぜ」

「はいはーい。大ちゃん頑張ってねん」

「みさきー。楽しんできてね」

「「ばいばーい」」って2人の楽しそうな声で電話が切れた。

え、お部屋全然見せなかったけどよかったのかな??

早朝なのにきちんとお化粧しててホントあの二人は可愛いし綺麗。
早く撮影にならないかなー。
あの二人とこの部屋に来れるってだけでもうめちゃくちゃ楽しみ。

「なに笑ってんだよ」

「え?あたし笑ってた?さつき達とここに来て撮影するの楽しみだなって思ってたの」

「そうだな。お前の仕事してるとこ見れるなら悪くねぇかもな」

「そんな、普段と変わらないよ」



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