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最愛 【黒子のバスケ】

第10章 wherever you are


side青峰

練習の合間にNYで仕事をしてるみさきにメッセージを送る。

(仕事が終わったら連絡くれ)

クリーブランドと日本の時差は14時間で、俺が起きてる時はみさきは寝てるか仕事、みさきが起きてる時は俺が寝てるってことがすげぇ多くて、不在着信ばっか溜まって、折り返しても出れなくてってことをお互いに繰り返してる。

みさきは俺の着信には絶対ぇ折り返しをくれんのに、俺も出れねぇときが多いから結局声は聞けなくて、いつも数時間あけてメッセージを送り合う。
みさきがこっちにいる間だけは時間を気にしなくていいと思うだけで少しみさきを近くに感じられた。


夜になって連絡をくれたみさきはスマホを放置してたとか言ってくるから、らしくて笑えた。

一緒にペニンシュラに泊まった時も未読を200件も溜めてて、表情をころころ変えてメッセージを確認してたのを思い出した。
二コニコしたり口に指を当てたりしながらメッセージを見てるみさきがすげぇ可愛かった。

時差がないなんてわかり切ってんのに「そっちも7時?」って時間を聞いてくるみさきがいつもよりもずっと近いところにいてマジで会いたくなる。

飛行機に乗れば2時間の距離でも、忙しいみさきと試合のある俺では思い通りにいかねぇことがあるって頭では理解できても、わがままなガキみてぇに会いたい欲求が溢れてくる。

みさきは仕事に夢中で俺に会いたいなんてこれっぽっちも思っちゃいねぇだろうけど。

話を仕事の話題に移すとミス・ユニバースに出る女達が化粧してなくても凄い美女で背が高くて脚が長いとか褒めちぎって、終いには美しさを吸い取りたいとか言ってめちゃくちゃ嬉しそうに話すから、仕事してる時の顔が思い浮かんだ。

目キラキラさせて真剣そのもので、他のことなんか目に入らねぇって顔。

みさきはモデル体型じゃねぇけど、脚は長げぇし顔だって整ってる。
すっぴんだって何度も見たけど、肌はすべすべで目鼻立ちがくっきりしてて、少し幼くなるけどめちゃくちゃ綺麗だった。
見た目がコンプレックスなんて自己評価低すぎだ。

「お前だって綺麗な顔してんだろ」

火神から距離を縮めてもいいんじゃねぇかって言われてたのもあって、今までの俺なら言わなかったけど思った事をストレートに伝えた。


他の奴の女にしたくねぇってって焦りの方がでかいな…


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