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最愛 【黒子のバスケ】

第10章 near &far


side青峰

カウチでぴったりくっついてるとみさきの体温が伝わってきて試合での疲れが自然と癒されていく。

一時も離れたくねぇ俺の気持ちなんてちっとも分かってねぇみさきは俺に風呂に入って休めとか言ってくる。

俺が先にベッドに入っちまったら絶対ぇ同じベッドに来ねぇだろうが。

半ば無理矢理みさきを先に風呂に入れるためにバックジップのドレスをこの間と同じように外す。

すべすべの背中に触りたい気持ちを押し殺して背中に絶対触れないように上を外して大きくカットされたドレスのジップを少しだけ下げた。


「これで届くか?」

「うん。ありがとう」

「ちゃんと温まってこいよ」

「うん。寝ちゃダメだからね」

バスルームを出て大きくため息をついた。

はぁー…めちゃくちゃ色っぽいな。
ネックレスを外した時のうなじ、白くてめちゃくちゃ綺麗な背中、鏡に映ったバスタオルを押さえる細い指と伏し目がちの少し赤い顔
みさきの全身が俺を誘ってくる

男を好きになること自体が初めてのみさきには分かんねぇだろうし、無自覚だろうけどみさきの行動は全部俺のツボでストライクゾーンど真ん中だ。



とにかくみさきから気を逸らさねぇと…


部屋の照明を少し明るく戻してさっきは自分の顔を見られたくない一心で点けなかったテレビに電源を入れて、スポーツばっかやってるチャンネルに合わせるとラグビーがやっててそれが終わると、今日の俺たちの試合が放送されて、反省会をするにはちょうど良かった。


もうちょい早くヘルプにいけりゃ失点しなかったかもしれねぇとか、ここはファールしてでも止めるべきだったなとか反省点が無数に見えてくる。

試合中は見えなかったことも後から見ると色々分かる。
まだまだ俺も甘いな…
自分が納得できるプレーができるようになるまでNBAにいられんのか?


せっかく脳内がバスケ一色になったのにバスルームが開いて出てきたみさきを見てまた惹きつけられた。

火照った頬と濡れたままの髪。
ナイトガウンから見える細い首とピンクに染まったデコルテ。

下にルームウエアを着ているものの少し暑いのか胸元のボタンが2つ外れてるせいでめちゃくちゃエロい。

「お風呂ありがとう」

「俺も入ってくる」

「じゃあこれ見てる」

「試合だったしゆっくり入るから眠かったら先寝てろ」
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