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最愛 【黒子のバスケ】

第10章 near &far


side青峰

みさきが電話を切ったことは分かってたけどその前に言われた言葉がすげぇ嬉しかった。

明日から試合の為に遠征になるけど時差はねぇしまた明日かけてあいつの面白い言い訳を聞くことにする。

翌朝遠征に出るために用意をしているとチャイムが鳴ってモニターを見るとネロを置いて行った元カノだった。
ネロに会いたくなったら来いと言って付き合ってる時に家を教えたのは間違いだったな…

『二度と来るなっつっただろ』

『やり直したいの』

『無理だ』

『そう。最近随分と仲のいい人がいるみたいね』

『あ?』

『出てきて』

ふざけんなよ…
昨日の夜ネロをアレックスに預けておいて正解だった。
あいつの声を聞いてネロにあいつを思い出させることはしたくなかった。

玄関まで行くと紙に書いた電話番号を渡されてそれを見て怒りが沸いてくる。
連絡を取りたくても取れねぇときが多くて、お互いに不在着信を残してる番号で何度も目にしてたから覚えてた。

『なんでお前がこの番号知ってんだよ』
怒鳴っても意味はねぇし俺が怒ってると分かれば余計にみさきに何かされかねねぇ。怒りを殺して冷静に話す

『ちょっと知り合いにネットワークが詳しい人がいるの』

『で、俺のスマホをハッキングしたって訳か?』

『ダイキが、あたしの話を聞いてくれないからでしょ!?』

『お前は自分から俺に見切りをつけたんだろ。何が不満だ』
はっきり言って意味不明だ。ネロを捨てて俺と別れたのはコイツの意思なのに今更ハッキングまでして何のつもりだよ。

『あたしはダイキとネロとやりなおしたいの!』

『もう一度だけ言う。俺はやりなおさねぇしネロも絶対に渡さねぇ。二度と来るな』

『この番号の人のせいなの?』
はぁ?お前と別れたのなんてみさきと知り合う前だろーが。

『それは仕事関係の奴の番号だ。プライベートじゃねぇ』

『その割には頻繁にかけてるじゃない!あたしが確かめたっていいのよ!』

『やればいいだろ?損するのは自分だぜ』
ふざけんな。こんなことでみさきに下らねぇことしたら女でも容赦しねぇからな

『また連絡取ったら…』

『勝手にしろ。俺は今シーズン中でそれどころじゃねーんだよ。分かったら帰れ』

クソッ。時差がなくてやっと普通に連絡が取れんのに…なんで今なんだよ。
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