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最愛 【黒子のバスケ】

第10章 near &far


恥ずかしすぎて電話を切ったのはいいけど、次電話するときどうしよ…

せっかく時差がないのに、あたしって本当に恋愛とか向いてない。
可愛げなさすぎ…

誰かこういうこと教えてくれる人いないの??

美緒とかさつきに聞くと絶対ニタニタしていじられるし、大我に言ったらまたデレデレしてるとか言われそうだし…

辰也なら教えてくれるかな?
連絡してみよ


辰也の連絡先を呼び出して電話をかけると数回コールしてからいつも通りの声が聞こえてきた。

「やぁみさき。久しぶりだね」

「久しぶり」

「電話してくるなんてどうしたんだい?もしかしてLAに帰って来てる?」

「ううん。今NYに仕事に来てる」

「この間以来ジェイクがみさきに会いたがってるからもし時間があればまた遊び相手になってくれないか?」

休暇で実家に帰った時に辰也のお家にも遊びに行って息子のジェイクと遊ばせてもらった。
2歳で普段はイヤイヤ言ってばっかりらしいけどあたしといた時は子供なりに気を遣っているのかすっごくお利口さんだった。

「4月にもしかしたらLAに行くかもしれないからその時にまた遊びたいな」

「アンバーもみさきがいるとジェイクのわがままから解放されるらしく楽しみにしてるよ」
子持ちには絶対見えない美しすぎる奥さんのアンバーは何度か会ってるけど毎回美しさに磨きがかかってる気がする。
結婚式のメイクをさせてもらったけどメイクが必要ないほどの美しさ。そしてスタイルもよくてお料理も天才的に上手。

「アンバーもきっと初めての子育てだから疲れちゃうよね。あたしはたまにだからすごくかわいいけど毎日は絶対大変だもん」

「そうだね…ちょっとストレスが溜まっているかな。そういえば、何か用があったんじゃないのかい?」


「うん…あの…好きな人がいたとして…」

「みさき!ついに好きな人ができたのか!?」
辰也は細かい事情までは知らないけど、あたしが誰のことも好きにならず彼氏ができたことがないってことは知ってた。

「いや、例えばね。例えばの話でね…電話をしてて恥ずかしすぎてとっさに切っちゃった後ってどうすればいいの?」

「ハハハ!可愛い悩みだね」

「ちょっと!真剣に聞いてるの。笑わないでよ」

「ごめんごめん。みさきがそんなこと聞いてくるなんてよっぽどいい相手なんだな」







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