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最愛 【黒子のバスケ】

第10章 near &far


side青峰

試合の合間のオフに火神と中間地点で待ち合わせて火神の試合のチケットを受け取った。

ストバスのコートが空いてたから2人でやってたら人が集まってきちまったからバスケは早々に切り上げたけど久しぶりの火神にネロがまとわりついてる。

『やめろって!落ち着けよ(笑)』

火神は犬は苦手とか言ってたけど何度もネロに会ってるせいか慣れてきてネロとは遊んだり撫でたりしてくれる。

ネロも火神が好きらしく“遊ぼう”って顔をしてる。
あざとくてすげぇ可愛い(笑)
あざとい女は嫌いだけど犬なら可愛い。




「お前最近みさきと連絡とってんのか?」

ネロをたしなめて大人しくなったところで火神が話しかけてきた

「あ?取ってねーことはねぇけど…」

「けどなんだよ」

「最近はほぼメッセージだけだな。電話はすれ違ってばっかだ…時差もあるしな…」

「みさきはこの時期は寝る暇もねぇ程忙しいからな」

「みてぇだな。電話しながら寝落ちしたり風呂で寝てたり、この間なんて緑間んとこで点滴したとか言ってた」

たまたまタイミングよく電話が繋がったときに、風邪ひいた気がして緑間んとこに行ったら点滴されて、次の日は少し体が軽くなったからよかったとか笑って話してた。

「みさきはマジでどこでも寝ちまう。前家に来た時も飯作りながらキッチンの椅子で寝てたしな」

「はぁ!?なんでお前んちでみさきがメシ作んだよ!仕事で疲れてんのにこきつかうんじゃねぇよ!」

火神マジむかつく
みさきが来たなら多分泊まりだろうし、それにみさきの飯を当たり前のように食うなんて何様だよチキショー

「休暇中だわ!幼馴染なんだから普通だろ!いちいちヤキモチ妬くなよ」

「別に妬いてねーよ!」

俺とさつきも仲は悪くねぇと思うけど、火神とみさきは俺らとは比べ物になんねぇくらい距離が近い。

「でもお前は桃井の食ったら死ぬな。みさきはその辺心配ねぇからよかったわ」

「簡単なものしか作らねぇつってたけど何作んの?」

「みさきはアスリートフードマイスター持ってるし、料理もだいたいは作れんだろ。魚さばくとかはできねぇけど」

幼馴染がバスケやってるからって資格取るなんて、やっぱこいつらはただの幼馴染って感じじゃねぇな…

口ではああ言っててもやっぱりみさきは火神が好きなんじゃねぇかって思わずにはいられねぇ。

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