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最愛 【黒子のバスケ】

第10章 near &far


講義よりも実践のほうが長く時間は取られていたものの質問のない人がいなくて今日はもう時間をオーバーしている。

『今日のレッスンはここまでになりますが明日も引き続きレッスンとなりますので、課題点や不明点などまとめておいて下さい』

あたしはこれでホテルに戻るけど出場者たちはここからもウォーキングやスピーチの用意や練習などやることがたくさんある。


それにしても、本当ににみんな美しかった。
見た目だけじゃなく、頭もよくて本当に羨ましい

あたしもあんな見た目だったらよかったな
そしたら青峰君はあたしのこと好きになってくれたのかな?

なんて少し寂しくなった


ホテルに仕事道具を置いて大好きな散歩に出ることにした。
2月のNYはそれはもう11月の北海道とは比べ物にならない寒さで長時間外にいたら多分凍っちゃう。


さつきと美緒からもらったマフラーと青峰君にもらったコート、大我がクリスマスに送って来てくれた手袋。
贈り物に包まれてると贈ってくれた人のことを思い出して頬が緩む。

大我は同じモデルのバッシュを使い続けるタイプだからクリスマスは毎年バッシュを送ってる。
大我ってホント分かりやすくていい。

さつきと美緒には名前入りの口紅をあげてもちろんあたしも買ったから3人でお揃い。

青峰君にはもらいすぎててお返しが全然足りてない。
クリスマスに贈ってもらった時計は今日初おろしした。
とっておきの時に使うって言ったけど早く使いたかったのとフォーシーズンズならしててもいいかなって思って着けさせてもらった。

見てるだけでニマニマと口元が緩んでしまう。
ほんとにすっごく素敵な時計で目に入る度幸せな気分になる。


散歩を終えてホテルに戻ると、アフタヌーンティーをしてるからぜひって言ってもらってラウンジに通してくれた。

『お好きな茶葉をお選びください』

『ローズで』

ここのローズの紅茶は本当においしい。
スリランカから直送された茶葉にローズの香りがついててホテルオリジナルでここでしか飲めない。

『お待たせいたしました』

バトラーがプチケーキやクッキー、スコーンの乗ったケーキスタンドと紅茶を持ってきてくれた。

水をどかそうと手を伸ばすとバトラーが手首を見て一瞬驚いた顔をした後とびっきりの笑顔をしてくれる。

『素晴らしい時計をされてますね。非常にお似合いでございます』
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