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最愛 【黒子のバスケ】

第9章 優しい嘘


出迎えてくれたさつきにご飯をどうするか聞いたら、美緒がこっちに向かっててついでに買ってきてくれるってことだった。

「美緒来るまで少し寝てもいい?なんかすっごい眠くって」

「うん。起こしてあげるからベッド行きな」

「ありがと」

メイク道具の手入れをしながら真太郎から聞いたことをさつきと話した。

「あ、そういえば昨日真太郎に連絡して迎え頼んでくれたんだよね。ほんとありがとね。なんか寝ちゃったみたいで」

「もうびっくりしたよ。佐伯さんからいきなり電話来て、みさきが打ち合わせ中に寝ちゃったから迎えに来て欲しいって言われて、あたしも出張中だったからみどりんに頼んだの」

「朝起きて二人がいたからびっくりした」

「丁度電車の時間が合ったし美緒の接待も終わったとこでみどりんが送ってくれたんだ」

「そうだったんだね。てかよく佐伯さんさつきの番号知ってたね」

「名刺には会社の携帯書いてあるからね」

「あ、なるほど。てかホントありがとう。よく知らない人の前で寝るなんてあたし警戒心なさすぎだよね」

「みさき最近仕事しすぎだから。ほら、お手入れ終わったんなら少し寝な」



さつきに促されて寝室に入ってベッドにもぐりこむ。

佐伯さんがいい人で良かった…
ホント最初なんであんなに怖いって感じたんだろう
あたしの勘って全然当てになんないのかも

さっきまで病院で寝てたにも関わらず瞼が重くてあっという間に眠りについた


少ししか寝てないのにすっごくトイレに行きたくなって目が覚めてトイレに行こうとするともう美緒が来てるようでリビングから声が聞こえた。

「あ、おつかれー」

「お疲れ。眠そうだね」

「なんかねむだるい。生理前って感じ。ちょっとお手洗い行ってくるね」

トイレから出ると美緒が買ってきてくれたご飯がおいしそうすぎて“クゥ”ってお腹が鳴った。

「あはは!可愛い音。みさきも食べよ」

「うん。いただきます」

「あたしが作ってもよかったんだけど…」ってさつきが言うから思わず言っちゃった

「青峰君がさつきのご飯食べたら死ぬって言ってたけど何作ったの?」

「え、普通にお弁当とかだよ?」

「しゃぶしゃぶにキノコ丸ごと入れるさつきの普通は多分ヤバイお弁当だったんじゃない?青峰さん死ななくてよかったね」

「ちょっと美緒!それどういう意味⁉」


もう楽しすぎ!
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