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最愛 【黒子のバスケ】

第9章 優しい嘘


「はい緑間総合病院です」

「いつもお世話になってます。黒須ですが、緑間先生いらっしゃいますか?」

「こんにちは。院長は今学会で留守してるんですけど、真太郎先生ならいらっしゃいますよ」

「えっと風邪っぽいので内科で診てもらいたいんですけど」

「分かりました。いつもと同じようにインターホン鳴らしてくださればすぐに行きます」


よかった診てもらえるんだ。

病院でタクシーを降りてインターホンを鳴らすと看護師さんと真太郎が出てきてくれた。

「風邪っぽいと聞いたのだよ」

「そうなの。だるくって眠くてなんか注意力がなくてミス連発してる」

「内科のドクターに診てもらうのだよ」

看護師さんにアレルギー科にに案内されてすぐに内科の先生が呼ばれて二人の先生が診察をしてくれた。

「点滴をしていってもらうから処置室で緑間先生にやってもらってね」

いつもは看護師さんなのに今日は真太郎なんだ…

部屋を移動して点滴用のベッドに横になるとすぐに真太郎が来て点滴をしてくれる。

「ビタミンと電解質が入っていて体力の回復を促してくれるが利尿作用があるからトイレに行きたくなったら呼ぶのだよ。2本入れていくから大体2時間だ。眠ければ寝てもいい。帰るときは送っていくのだよ」

「いいの?」

「当然なのだよ。たまに様子を見に来る」

横になったことで眠気が襲ってきてまた昨日の様にぐっすりと眠ってしまって起こされた時は既に点滴が2本とも終わっていて9時を過ぎていた。

(今真太郎の病院で点滴してもらったから今から帰るね。真太郎が送ってくれるって)


病院を出る前にお手洗いだけ行かせてもらって真太郎の車でマンションに送ってもらう。

「あ、なんかこの光景デジャヴだ」

「なっ⁉」

「真太郎にマンションに送ってもらうのって初めてじゃないけどなんか今この車で送ってもらってるこの光景がデジャヴなの」

「…昨日も俺が送り届けたのだよ」

「そうだったの⁉全然知らなかった。ありがとう」

「佐伯と打ち合わせで寝てしまったらしく桃井に連絡があったが桃井も出張中で車もないから俺に連絡がきたのだよ」

「あ、そうだったんだ。なんか昨日の事全然覚えてなくて」

「働きすぎなのだよ。疲れているんだろう。今日はゆっくり休め」

真太郎にお礼を言って部屋に入るとさつきが出迎えてくれた


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