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最愛 【黒子のバスケ】

第9章 優しい嘘


信じられないくらいぐっすり眠れた気がして目を覚ますと自分のベッドで寝ていてまだ外は暗かったから時間を確認しようとスマホを探したけどいつものところにない…

あれ?なんで?
てゆーかあたし昨日佐伯さんと会社で打ち合わせて居酒屋さんでも打ち合わせてその後どうしたっけ?

てかメイク道具どこ⁉

どこかに置き忘れたことなんて一度もないけど昨日のことが思い出せなくて慌てて寝室の扉を開けてリビングを確認するとセンターテーブルに置かれているあたしのバッグとメイク道具の入ったBOSSからもらったバッグ


よかった…手入れしなきゃ

そう思ってメイク道具に近づいたらソファで寝てるさつきと美緒

「え⁉この二人なんでいるんだっけ」

リビングの掛け時計は5時を回ったところだからまだ起こさなくていいからとりあえずメイクブラシの手入れをして今日の仕事の用意をしないと…

なんかすっごく喉乾いた。あたしいつから寝てたんだろ
それよりもどうやって帰ってきたんだろ?

今までもすっごくよく寝て現実と夢がごっちゃになることはあったけど前日の記憶がないなんて初めてだった。

もしかして佐伯さんに何かされた…?
でも服もバックもコートも無事であたしの体だってどこも痛くない。
唯一痛むとすれば太ももの傷くらい。でもこれは最近ずっと痛いから佐伯さんとは関係ない。

取り敢えずスマホを充電しないとと思ってバッグから取り出すと仕事用のスマホの充電が切れてた。

なんか最近電池の持ち悪いかも…そろそろ変え時かなー

さつきたちから言われて赤司家のGPSをブラに入れてたからすっかり跡がついちゃってて、取り出したけど、自分が入れたところにきちんと入ってるから何かされたってことはなさそうだなって安心した。

それに佐伯さんは彼女がいるんだからあたしに何かするなんてないか…

6時を過ぎても起きない二人を起こして仕事に行く用意をする。

「あ、みさき、一日3リットルの水は肌を潤すんだよ。最近乾燥してるんだからちゃんと水飲みなよ!」

「え、2リットルじゃ足りてない⁉」

「あたし出張のせいでフレグランスの件ちょっと遅れてるから今日ここで打ち合わせさせて」

「OKだよー遅いかもしれないから合い鍵渡しとくね」ってあたしの鍵を渡す。

「「3人でタクシーで行こ!」」

もうホント息ピッタリ。

「そうするー!」

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