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最愛 【黒子のバスケ】

第9章 優しい嘘


sideさつき

「でも…それってみさきに嘘をつくってことですよね?」

「みさきに嘘をついて隠すことに何の意味があるの?自分の事で嘘つかれたらあたしなら嫌」

「これは火神と俺二人の意見だが、みさきがこのことを知れば青峰への気持ちすらかき消されてしまう。男など皆同じで少しでも気を許せば豹変して自分を傷つけるだけの存在だと思ってしまうんじゃないかと懸念している。
やっと人を好きになったみさきの気持ちを何としても守りたい。お前たちが不本意なのは承知の上だが今回は協力してほしい」


みどりんが……頭を下げてお願いしてる。

美緒と目を合わせて頷くしかなかった

「分かった」

「分かりました。ただし、みさきが本当のことに気づいたら全て話します」

「それは仕方ないことだと承知している。あとこれはできればなんだが…」

少し言いにくそうに、大ちゃんにはっぱかけてみさきと早くくっつくように仕向けてほしいって言われた。

これはあたしも美緒も賛成だった

「あと、今回の睡眠薬は短期使用であっても離脱症状が出る場合がある。1週間程度で治まるはずだが睡眠の質が落ちるから運転を避けさせてほしい。あまりにも具合が悪そうならうちの病院に連れてきて欲しいのだよ。内科には申し送りをしておく」

「分かりました。しょっちゅうここに泊まってるんで1週間は何かと理由を付けて泊まるようにします」

「それからみさきが起きたら24時間はなるべく水分をたくさん摂らせてほしいのだよ。少しでも早く体内から薬を排出させたい」

病院から玲子さんが戻ってくるとあんまり人がたくさんいるとおかしいだろうからってみどりんと玲子さんは帰っていったけどみさきが目を覚ました時怖かったことを思い出すんじゃないかって不安だったのと体調がおかしかったらすぐにみどりんのところに行かれるようにあたしと美緒は部屋に残ることにした。


「ねぇこれチーフに報告しなきゃまずいよね」

「すっかり忘れてたけどそうだよね」

もう日付が変わっていたこともあって取り急ぎメッセージで送るけどあした詳しく話したいから朝早く出社して朝一で話したいと付け加えておいた





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