• テキストサイズ

最愛 【黒子のバスケ】

第9章 優しい嘘


sideさつき

「お待ちください」




待ってるのがとてつもなく長い時間に感じた。

「現在はスマートフォン2台と当社の1台が北町の飲食店で止まっています。お店も営業をしている確認が取れました」

「そうですか。分かりました。ありがとうございます」

よかった…とりあえず飲食店にいることは間違いなさそう。

かがみんに連絡しなきゃ

かがみんにもう一度電話を掛けるとコールが鳴ったのかならないのか分からないうちに電話に出た

「どうだった⁉」

「飲食店に3つともGPSが確認できてお店も営業中だって。本当に飲食店にいるみたい」

「本当にそこにいるんだよな。スマホとGPSだけ置かれてるってことねぇよな」

「それはないよ。赤司君のとこのGPSは下着に隠しなさいって美緒と一緒にみさきに言ってあるから」

もし何かあってバッグを置き去りにされたりしたらGPSの意味がなくなっちゃうから、ブラに隠すように口煩く言ってあった。最初は変な感じがするとか言ってたけど慣れたみたいで、あたしたちが確認しなくてもきちんとブラに隠してくれるようになった。

「よかった…桃井、みさきの事頼むぞ。俺からもかけるけど何としても緑間と連絡付けてくれ」

「分かってる。絶対守るから。みどりんとこは病院に直接かけてみる」

かがみんとの通話を終わらせてみどりんの病院の電話番号を検索して電話を掛けると電話がつながった。

「はい、緑間総合病院です」

「すみません。桃井というものですが、緑間先生いらっしゃいますか?」

「医院長でしょうか?」

「あ、いえ、息子の真太郎さんです」

「お待ちください」
怪訝そうな声をしてはいたけど代わってくれそうな雰囲気だった。

電話にしては長く待たされたけどさっき程の焦りはなくて冷静に待つことができた。

「病院にかけてくるとは何事なのだよ?」

「みさきが今佐伯さんと二人なの」

「何だと⁉すぐに折り返すから待ってろ」

そう言って、説明の間もなく電話が切られた。


それでもすぐに折り返すって言った言葉通り1分とかからずに折り返しの電話が鳴った

/ 1719ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp