• テキストサイズ

最愛 【黒子のバスケ】

第9章 優しい嘘


side佐伯

仕事でよく取引のある化粧品メーカーの担当者からアニバーサリーイヤーのフレグランス事業を手伝って欲しいと依頼があったのが9月の後半だった。

“めんどくさい”が正直なところだけど、恩を売っておいて損はないと判断して得意の営業スマイルで返事を返す。

「一度社に持ち帰って上司に相談しますが、いい返事ができるようにいたします」

上司にそれを報告すると取引拡充を狙っている取引先なだけあって、即OKの返事が出た。
他のどの仕事よりも優先してやって社内の仕事については他に割り振ると言われて、正直仕事が減ってラッキーだと思った。


全員が初めてそろって顔合わせをしたとき仲良さげに話す3人の女が目に入った。

その中でも一際初心そうで男経験が少なそうな小柄な女が目に入った。

処女ってことはないかもしれないし胸も小さいけどあいつに決めた

今まで色んな女と遊んできて身に着けた特技。
経験の少ない女を見分けて落とす。

俺らの仲間内では落とした女が処女なら3万
処女じゃなくても経験人数1人なら1万って賭けをしてる。

どうやってそれを判断するかって?
そんなの方法なんて一つしかない。

実際にヤる。
処女ってのはヤる相手としてはまぁ悪くないと思うけど後がめんどくさいから俺は1人経験済み狙いで数を稼いで賞金を稼ぐって方法をとってる。

不躾に人数の話なんてしないけどヤッた後にサラッと確認する

「もしかして初めて?」

「うん…」って言われたらもちろん処女

「初めてじゃないけど…」って口ごもったら、「じゃあ俺は2番目か…」って言って肯定されれば1万円ゲット。
されなきゃ賞金はなしって感じ。

処女なら反応とかでだいたい分かるけど、そうじゃなきゃ人数は相手との会話でしか判断できないから、肯定さえされれば1カウントできる

ヤれて金貰えて最高のゲーム

しかも、俺は薬学部を出てから薬剤師を少しやってから商社に勤めてるせいか、ネットワークが充実してるし、合コンも多い。
話題にも事欠かないし、チャンスも多いから大体毎月賞金は1位


ヤッた女を好きになることなんてないけど、相性さえよければ何回かは相手してあげてるし、スペックもルックスもいい。その上、俺は経験豊富なんだから相手の女はラッキーですらある。




今回も楽しませてもらうことにするよ……黒須さん。

/ 1719ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp